LTV・CAC計算ツール

LTV(顧客生涯価値)とCAC(顧客獲得コスト)を計算し、LTV/CAC比率を健全域(3〜5倍)と比べて判定し、獲得費の回収月数まで出す無料ツール。SaaSやサブスクの採算チェックに使えます。

  • 登録・ログイン不要
  • 無料
  • 入力値をサーバーに送信しません
LTV/CACの判定

左の ① から順に入れると、LTV → CAC → LTV/CAC比率と獲得費の回収月数まで出ます

LTV と CAC — 3倍ラインに届いているか

① 月間利益 → ② 継続月数 でLTV、③ 費用 → ④ 顧客数 でCACが出ると、ここに比較が描かれます。

LTV(月間利益×継続月数)とCAC(費用÷顧客数)を入れると、比率で健全性を判定します(1倍未満=赤字圏 / 1〜3倍=要改善 / 3〜5倍=健全 / 5倍超=投資不足かも)。

目安のLTV/CAC≧3はSaaS業界で広く使われる経験則です。回収月数はCAC÷月間利益の単純計算で、12ヶ月以内が通説の目安です(ゾーンの見方はFAQ参照)。

LTVとCACの材料を入れる
LTV — 顧客1人が生涯にもたらす利益
原価・提供コストを引いた利益
解約率が分かるなら 1 ÷ 月次解約率
CAC — 顧客1人の獲得にかかった費用
広告費+人件費+ツール費の合計
同じ期間に新規で獲得した数
例:

入力内容はブラウザ内だけで計算・保存され、サーバーには送信されません。「条件のURL」も入力値を#以降に載せるためサーバーへは送られませんが、URLを共有した相手は入力値を見られます。無料・登録不要で使えます。

使い方

  1. 顧客1人あたりの月間利益と平均継続月数を入力する
  2. 獲得にかけた費用と獲得人数を入力する
  3. LTVとCACのバー比較と判定(3倍以上が健全ゾーン)、獲得費の回収月数を確認する

USE CASESこんな場面で使える

  • サブスク事業の健全性チェックユニットエコノミクスを定点観測する
  • 広告予算の増減判断LTV/CACに余裕があるうちは投資を増やす
  • 経営会議・投資家向け資料バー比較と判定結果をそのまま貼って説明する

FORMULA計算式・仕組みと根拠

  • LTV = 顧客1人あたりの月間利益 × 平均継続月数
  • CAC = 獲得にかけた費用の合計 ÷ 獲得した顧客数
  • 健全性 = LTV ÷ CAC(3倍以上が目安。3倍未満のときは「3倍に届くために必要なCAC削減額・LTV増加額」を逆算して表示)
  • 根拠: LTV/CAC≧3はSaaS業界で広く使われる経験則です。3未満だと獲得コストの回収に時間がかかりすぎ、逆に高すぎる場合は成長投資が不足している可能性を示します。

EXAMPLE入力例と結果の読み方

月間利益5,000円×平均継続24ヶ月でLTV12万円。広告と営業に90万円かけて30人獲得ならCAC3万円。LTV/CAC=4倍で判定は「健全(3〜5倍)」、獲得費は6ヶ月で回収できます。同じ費用で獲得が15人ならCAC6万円・比率2倍で「要改善」ゾーンとなり、「CACをあと20,000円下げる(またはLTVをあと60,000円上げる)と健全ラインの3倍に届きます」という改善の目安が表示されます。LTVのバーがCACの3倍ラインを超えていれば採算に余裕がある、と読みます。

PITFALLSよくある間違い

  • LTVを売上ベースで計算する(原価・サポートコストを引いた利益ベースが原則)
  • CACに広告費しか入れない(営業・マーケの人件費や代理店費用も含めるのが正確)
  • 全チャネルの平均だけを見る(チャネル別に計算しないと投資判断に使えない)

NOTES境界条件・注意点

  • 創業初期など継続月数のデータが浅い場合、LTVは過小推定になりがちです(月次解約率から「1÷解約率」で継続月数を推定する方法もあります)
  • 獲得顧客数が0の場合、CACは計算できません
  • LTVとCACのバー比較には「CACの3倍・5倍」のラインを重ねて表示し、あわせてCAC÷月間利益の回収月数(12ヶ月以内が目安)を示します

LTV(顧客生涯価値)とは?CACと並べて初めて意味が出る

LTVとは、1人(1社)の顧客が取引を続けるあいだに自社へ残す利益の合計のことです。 日本語では顧客生涯価値、英語ではLife Time Value(Customer Lifetime Value)と呼びます。 サブスクリプションのように取引が続く事業では顧客1人あたりの月間利益 × 平均継続月数で概算でき、上のツールもこの式で計算しています。 売上ではなく利益ベースで置くのが原則です。

ただしLTVは単体で見ても「大きいのか小さいのか」を判断できません。判断できるのは、その顧客を獲得するのにかけた費用 ——CAC(顧客獲得コスト、獲得費用の合計 ÷ 獲得人数)——と並べたときです。 LTVがCACの何倍あるか(LTV/CAC比率)が「獲得に使ったお金が何倍になって返ってくるか」を表し、 SaaS・サブスクでは3倍以上が健全ラインの目安として広く使われています。 言葉の定義だけを確認したいときは用語集のLTVもあわせてどうぞ。

LTV/CAC比率の目安(ゾーン別の意味)

上の判定の4ゾーンの意味です。「3倍以上」がSaaS・サブスクリプションで広く使われる健全ラインです。

LTVのうち1倍分は獲得費の回収で消える — だから3倍が目安(サンプルと同じ数値)

CAC
30,000円(獲得1人の費用)
LTV
120,000円(CACの4倍)
CACの回収に消える分(1倍)運営コストと利益に回せる分

この例はLTV12万円 ÷ CAC3万円 = 4.0倍。LTVのうち3万円(1倍分)は獲得費の回収に消え、 残り9万円から運営コストをまかなって利益が残ります。3倍を下回ると、回収と運営費でほぼ消えて利益が残りません。

LTV/CAC判定状態の意味
1倍未満赤字圏獲得するほど損をする。獲得を増やす前に単価・継続率の改善が必要
1〜3倍要改善回収はできるが、獲得・運営コストを引くと利益が残りにくい
3〜5倍健全通説の「LTV/CAC≧3」を満たす。獲得投資を正当化できる水準
5倍超投資不足かも採算は良いが、獲得投資を絞りすぎて成長機会を逃している可能性

LTVとCACに何を含めるか

計算に入れる範囲を間違えると、比率が実力より良く見えます。よくある誤りとセットで確認してください。

指標含めるものよくある誤り
LTV顧客1人(1社)あたりの月間利益 × 平均継続月数売上ベースで計算して過大評価する(原価・提供コストを引いた利益ベースが基本)
CAC広告費 + 営業・マーケの人件費 + ツール費などの合計 ÷ 新規顧客数広告費だけで計算して過小評価する

回収期間(CAC Payback)もあわせて見る

LTV/CACが3倍を超えていても、回収に何年もかかると資金繰りが先に苦しくなります。CAC ÷ 顧客1人あたりの月間利益 = 回収月数で、12ヶ月以内が目安というのがSaaSの通説です。 例えばCACが3万円・月間利益が5,000円なら回収は6ヶ月で健全です。

LTVを伸ばす3方向(解約率・単価・頻度)はLTVとCACの解説記事で、 解約率がLTVに与える影響は解約率インパクト計算ツールで試算できます。 指標の定義は用語集のLTVCACユニットエコノミクスで解説しています。

FAQよくある質問

LTVはどう計算していますか?

顧客1人あたりの月間利益×平均継続月数で計算しています。売上ではなく利益ベースで入力すると、より実態に近い判定になります。

判定の4つのゾーンはどういう意味ですか?

1倍未満は「赤字圏」で獲得するほど赤字、1〜3倍は「要改善」で獲得コストの回収が遅い状態、3〜5倍が「健全」の目安ゾーンです。5倍超は採算に大きな余裕がある一方、獲得投資が不足している可能性を示します。3倍未満のときは、3倍に届くために必要なCAC削減額(またはLTV増加額)もあわせて表示します。

CACにはどこまでの費用を含めますか?

広告費だけでなく、営業・マーケティングの人件費や代理店費用など、顧客獲得にかかった費用の合計を含めるのが正確です。