解約率インパクト計算ツール
月次解約率と顧客単価から、平均継続月数とLTVを計算する無料ツール。解約率を改善した場合のLTVインパクトも試算でき、SaaS・サブスクの改善優先度づけに使えます。
- 登録・ログイン不要
- 無料
- 入力値をサーバーに送信しません
左の ① 解約率と ② 顧客単価を入れると、平均継続月数とLTV、解約率を下げたときの伸びが出ます
① 月次解約率を入れると、毎月その割合ずつ減っていく残存カーブが出ます。
LTVは売上ベース(単価 × 平均継続月数)。CACと比べるときは粗利率を掛けた粗利ベースで見てください。
解約率が毎月一定で続く単純化モデル(平均継続月数 = 1 ÷ 月次解約率)です。実際は長く使う顧客ほど解約しにくくなるため、LTVはやや過小評価になりがちです。
入力内容はブラウザ内だけで計算・保存され、サーバーには送信されません。「条件のURL」も入力値を#以降に載せるためサーバーへは送られませんが、URLを共有した相手は入力値を見られます。無料・登録不要で使えます。
使い方
- 月次解約率(%)と顧客単価(月額)を入力する
- 平均継続月数とLTVを確認する
- 解約率を改善した場合のLTVの伸びを比較する
USE CASESこんな場面で使える
- 解約率改善の投資判断1ポイント改善の金額インパクトを算出する
- カスタマーサクセスの目標設定解約率目標をLTVで裏づける
- 新規獲得との優先度比較CAC改善と解約改善のレバレッジを比べる
FORMULA計算式・仕組みと根拠
- 平均継続月数 = 1 ÷ 月次解約率(月3%なら 1÷0.03 ≒ 33.3ヶ月)
- LTV = 顧客単価(月額) × 平均継続月数 = 顧客単価 ÷ 月次解約率(※売上ベースのLTV)
- 粗利ベースのLTV = 売上ベースLTV × 粗利率(経営判断・LTV/CAC比較にはこちらを使う)
- 年次解約率 = 1 − (1 − 月次解約率)^12
- 根拠: 解約率が毎月一定という幾何分布モデルの期待値で、SaaSのLTV試算で標準的に使われる簡便法です。
EXAMPLE入力例と結果の読み方
月次解約率3%・月額5,000円なら、平均継続33.3ヶ月・LTV約16.7万円です。解約率を2%に改善できると継続50ヶ月・LTV25万円で+50%。「解約率のたった1ポイントの改善がLTVを5割伸ばす」——新規獲得(CAC)を頑張るより解約改善の方がレバレッジが大きい場面は多い、と読みます。あわせて表示される累積LTVのグラフでは、現状(橙)の曲線が平均継続月数の33ヶ月あたりから横ばいになるのに対し、改善後(青)はより高い金額まで伸び続けることが確認できます。
PITFALLSよくある間違い
- このツールのLTV(売上ベース)をそのままLTV/CACの判定に使う(CACと比較する際は粗利率を掛けた粗利ベースLTVで行う)
- 月次と年次の解約率を混同する(年次は月次×12ではなく 1−(1−月次)^12。月3%は年30.6%)
- 顧客数ベース(ロゴチャーン)と金額ベース(レベニューチャーン)を混ぜて計算する
- 導入直後の解約(オンボーディング失敗)と定常期の解約を一緒に平均する(原因と打ち手が別物)
NOTES境界条件・注意点
- 解約率が一定で続く単純化モデルです。実際は長く使う顧客ほど解約しにくくなるため、LTVはやや過小評価になりがちです
- グラフの曲線は「その月までに1顧客から得られる売上の合計(累積LTV)」です。平均継続月数を過ぎると伸びが鈍り、横ばいになった高さがLTVを意味します(横軸は平均継続月数の2倍まで表示)
- 解約率0%は計算できません(継続月数が無限大になるため)
- 改善後の解約率には現状より小さい値を入力してください
解約率とLTVの早見表
月次解約率の逆数が平均継続月数になります(解約率2%なら1÷0.02=50ヶ月)。 顧客単価が月1万円の場合のLTVで比べると、解約率の数%の差が桁違いの差になることが分かります。
解約率とLTVは反比例 — 3%→2%に下げるだけでLTVは1.5倍(サンプルと同じ数値)
月単価5,000円の場合、LTV = 5,000円 × 平均継続月数(1 ÷ 月次解約率)。 解約率をたった1ポイント下げるだけで、顧客1人の生涯価値が+8.3万円増えます。 分母が小さくなるほど効果が加速するのが反比例の性質です。
| 月次解約率 | 平均継続期間 | LTV(単価が月1万円の場合) | |
|---|---|---|---|
| 1% | 100ヶ月 | 100万円 | |
| 2% | 50ヶ月 | 50万円 | |
| 3% | 約33ヶ月 | 約33万円 | |
| 5% | 20ヶ月 | 20万円 | |
| 10% | 10ヶ月 | 10万円 |
BtoB SaaSでは月次1%未満が優良、2%台は要注意という目安が広く使われます(BtoC・低単価サービスはこれより高めに出ます)。 許容できる顧客獲得コスト(CAC)はLTVに連動するため、解約率の改善はそのまま獲得投資の上限を広げます。
顧客数チャーンと売上チャーンを分けて見る
| 種類 | 計算 | 使いどころ |
|---|---|---|
| カスタマーチャーン(顧客数ベース) | 解約社数 ÷ 期初の顧客数 | 顧客層全体の定着度を見る |
| レベニューチャーン(売上ベース) | 解約・減額の金額 ÷ 期初の売上 | 経営インパクトを見る。大口の解約を検知できる |
小口顧客ばかりが解約すると顧客数チャーンが先に悪化し、大口が抜けると売上チャーンが跳ねます。 両方を追い、増額まで含めた維持率はNRR計算ツールで確認してください。
解約を減らす活動の全体像はカスタマーサクセスの解説記事とNRR(売上維持率)の記事で、指標の定義は用語集のチャーンレート・LTVで解説しています。
FAQよくある質問
平均継続月数はなぜ「1÷解約率」なのですか?
毎月同じ確率で解約が起きると仮定したときの継続期間の期待値だからです。月次解約率3%なら1÷0.03≒33.3ヶ月が平均継続月数になります。
解約率の目安はどのくらいですか?
BtoB SaaSで月次1〜2%、BtoC向けサブスクで3〜7%程度がよく目安とされますが、価格帯・契約形態(年契約か月契約か)で大きく変わります。
解約率を下げるには何が効きますか?
効果が大きい順に、①最初の30日で価値体験まで導くオンボーディング、②利用率低下の検知と先回りフォロー、③年間契約への切り替え促進が定石です。