GLOSSARY

RevOps(レベニューオペレーション)とは?

RevOps(レベニューオペレーション)とは、マーケティング・営業・カスタマーサクセスの分断をなくし、収益(レベニュー)に関わるプロセス・データ・ツールを一体で設計・運用する機能のこと。部門ごとの部分最適を、収益全体の最適に置き換える考え方です。

実務での使い方

背景にあるのは分業の副作用です。The Model型の分業が進むと、マーケは「リード数」、営業は「受注」、CSは「解約率」と部門別のKPIを追い、境界で数字の定義がずれたり、責任の押し付け合いが起きたりします。RevOpsはこの境界をつなぎ、リード獲得から更新・拡大までを1本の収益プロセスとして管理します。

日本では専任のRevOps部門を持つ企業はまだ少数ですが、「営業企画がCRMのデータ設計とマーケ・CSの数字も見る」といった実質的なRevOps機能から始まるケースが増えています。役職ではなく機能として捉えるのが実務的です。

RevOpsとSales Ops・営業企画の違いは?

Sales Ops(セールスオペレーション)や日本の営業企画は、主に営業部門の中の業務——目標設定・テリトリー設計・SFAの管理・レポート作成——を担います。RevOpsはその守備範囲をマーケティングとカスタマーサクセスまで広げ、部門をまたぐデータとプロセスの一貫性に責任を持ちます。

具体的な違いが出るのは境界の仕事です。「MQLの定義と引き渡し基準」「受注情報がCSへ正しく引き継がれる仕組み」「解約理由のデータを営業・マーケの改善に戻す流れ」は、部門別のOpsでは誰の仕事でもなくなりがちで、まさにRevOpsが担う領域です。

小さな組織では専任を置く必要はなく、「収益に関わる数字の定義とデータの流れに、部門横断で責任を持つ人を1人決める」ことがRevOpsの第一歩になります。

RevOpsのKPI設計:何を見る?

RevOpsが見るのは部門KPIの合算ではなく、部門をまたいで初めて見える指標です。代表例は、①ファネル転換率の全段階(リード→商談→受注→更新を1本で)②Sales Velocity(商談数×受注率×単価÷商談期間)③CAC回収期間とLTV/CAC④NRR(既存売上の維持・拡大)、です。

これらに共通するのは、1部門の努力だけでは動かないことです。例えばSales Velocityの改善には、リードの質(マーケ)・商談の進め方(営業)・既存顧客からの紹介(CS)が全部関わります。だからこそ部門横断で見る意味があります。

当サイトのSales Velocity計算ツール・NRR計算ツール・LTV/CAC計算ツールで、これらの指標は無料で計算できます。まず現状値を測り、四半期ごとの推移を部門合同の定例で見ることから始めるのが実務的です。

マーケリード獲得営業商談・受注CS定着・更新・拡大

RevOpsはこの流れ全体のデータ定義・プロセス・ツールを一体で設計する。境界(→の部分)の設計が本丸。

小さく始めるRevOps:最初の3つの仕事

第一歩は「数字の定義の統一」です。リード・商談化・受注・解約の定義と計測方法を部門横断で1つのドキュメントにまとめます。会議のたびに「その数字の定義は?」から始まる状態を終わらせるだけで、意思決定の速度が変わります。

2つ目は「データの流れの接続」です。MA・SFA/CRM・CS管理ツールの顧客データが顧客IDでつながり、リード獲得から更新までを1人の顧客として追える状態を作ります。ツールの追加購入より先に、既存ツールの項目設計と運用ルールの整備が効きます。

3つ目は「境界の引き渡し基準の明文化」です。マーケ→営業(どんな状態のリードを渡すか)、営業→CS(受注時に何を引き継ぐか)の基準を文書化し、四半期ごとに見直します。この3つはツール投資ゼロで始められ、効果が最も大きい部分です。

この用語に関連する無料ツール

もっと詳しく学ぶ

関連用語

最終更新: ・ 作成:Digital Sales 編集部

← 用語集の一覧に戻る