粗利率計算ツール
売価と原価から粗利率・値入率を計算し、目標粗利率から売価や許容原価を逆算する無料ツール。値付け・価格設定の実務に使えます。
- 登録・ログイン不要
- 無料
- 入力値をサーバーに送信しません
売価と原価を入れると、粗利率と水準の判定が1文で出ます
バーは橙=原価、青=粗利(売価に占める割合)。原価率60%は卸の言い方で「6掛け」です。値入率(売価基準)は粗利率と同じ式で、販売前の予定値を指すときの呼び名。マークアップ率は原価を分母にした上乗せ率です。ここでの粗利は売上総利益で、人件費・家賃などの販管費は含みません。
選んだモードに応じて、右の計算書の入力欄が2つだけ開きます。残りの1つ(青いノード)が答えです。
入力内容はブラウザ内だけで計算・保存され、サーバーには送信されません。「条件のURL」も入力値を#以降に載せるためサーバーへは送られませんが、URLを共有した相手は入力値を見られます。無料・登録不要で使えます。
使い方
- 「求めたいもの」で計算モードを選ぶ(粗利率/売価/原価の上限)
- 表示された2つの入力欄(売価・原価・目標粗利率のうち2つ)を入力する
- 答えと売価構成バー(橙=原価・青=粗利)、粗利率の水準判定を確認する
USE CASESこんな場面で使える
- 新商品の値付け目標粗利率から売価を逆算する
- 見積の粗利確認値引き後の粗利率が基準を割っていないかチェックする
- 小売・卸との商談粗利率(売価基準)とマークアップ率(原価基準)の換算で基準を揃える
FORMULA計算式・仕組みと根拠
- 粗利額 = 売価 − 原価
- 粗利率(%) = 粗利額 ÷ 売価 × 100
- マークアップ率(%) = 粗利額 ÷ 原価 × 100(原価基準の上乗せ率)
- 目標粗利率からの売価逆算: 売価 = 原価 ÷ (1 − 目標粗利率)
- 売価と目標粗利率からの原価上限: 原価上限 = 売価 × (1 − 目標粗利率)
- 根拠: 粗利率は「売価の何%が粗利か」、マークアップ率は「原価の何%を上乗せしたか」。分母が違うため、同じ40%でも意味がまったく異なります。なお値入率は売価基準((売価−原価)÷売価)で、式は粗利率と同じです。
EXAMPLE入力例と結果の読み方
「粗利率を知りたい」で売価1,000円・原価600円を入れると、粗利率40%・粗利額400円・マークアップ率66.7%。売価構成バーは原価600円(60%)+粗利400円(40%)で、青(粗利)が3割以上あれば健全な値付けと読みます。逆に「売価を決めたい」で原価600円・目標粗利率40%なら必要な売価は1,000円。原価×1.4=840円で売ると粗利率は28.6%にしかなりません。この「掛け算ではなく割り算で逆算する」のが値付けで最も間違えやすいポイントです。
PITFALLSよくある間違い
- 原価×(1+目標粗利率)で売価を決める(粗利率は必ず目標を下回ります)
- 売価基準(粗利率・値入率)と原価基準(マークアップ率)を混同する
- 送料・決済手数料・広告費を原価に含めるかどうかが商品ごとにバラバラ
NOTES境界条件・注意点
- 目標粗利率に100%以上は設定できません(売価が計算できなくなるため)
- ここでの粗利は売上総利益です。人件費・家賃などの販管費は含みません
- 値引き販売をする場合は、値引き後の売価で粗利率を再計算してください
粗利率まわりの指標の違い(計算式の整理)
原価600円・売価1,000円の商品を例に、混同されやすい5つの指標を整理します。
| 指標 | 計算式 | この例での値 |
|---|---|---|
| 粗利率(売価基準) | (売価 − 原価)÷ 売価 × 100 | 40% |
| 値入率(売価基準) | (売価 − 原価)÷ 売価 × 100(粗利率と同じ式。販売前の予定値) | 40% |
| 原価率 | 原価 ÷ 売価 × 100 | 60% |
| 掛け率(仕入掛率) | 原価 ÷ 売価(「6掛け」=60%) | 6掛け |
| マークアップ率(原価基準) | (売価 − 原価)÷ 原価 × 100 | 66.7% |
ビジネスの会話で「粗利率」と言うときは売価基準が普通です。値入率も日本の小売実務では売価基準で使い、 式は粗利率と同じ。「販売前に設定した予定の利幅」が値入率、「販売後に実際に残った利幅」が粗利率という時点の違いです。 原価を分母にする上乗せ率はマークアップ率と呼び、同じ商品でも40%と66.7%という別の数字になるため、どちらの基準かを必ず確認してください。
目標粗利率から売価を逆算する式(最重要)
粗利率40%を狙うとき、「原価×1.4」は誤りです。正しくは売価 = 原価 ÷(1 − 目標粗利率)で計算します。
| 計算方法 | 式 | 結果 | 実際の粗利率 |
|---|---|---|---|
| 正しい逆算 | 600円 ÷(1 − 0.4) | 売価1,000円 | 40.0% |
| よくある誤り | 600円 × 1.4 | 売価840円 | 28.6% |
原価に目標率を掛ける方法では、粗利率は狙いより必ず低くなります。上のツールの「売価を求める」モードはこの正しい式で計算します。
値引きが粗利に与えるダメージは値引き影響シミュレーター、 値上げの利益インパクトは値上げ影響シミュレーターで試算できます。 用語の定義は用語集の粗利率・値入率を参照してください。
FAQよくある質問
粗利率の計算式は何ですか?
(売価−原価)÷売価×100です。売価を分母にするのがポイントで、原価を分母にするマークアップ率とは別の指標です。
粗利率と値入率の違いは何ですか?
計算式は「(売価−原価)÷売価」でどちらも同じですが、値入率は販売前に設定した予定の利幅、粗利率は販売後の実績の利幅です。値引きやロスが出るぶん、粗利率は値入率より低くなるのが普通です。なお原価を分母にする指標はマークアップ率と呼び、原価600円・売価1,000円なら粗利率40%・マークアップ率66.7%です。
目標の粗利率から売価を出すには?
売価=原価÷(1−目標粗利率)です。原価に粗利率分を掛ける計算(原価×1.4など)では目標粗利率に届きません。
粗利(粗利益)とは何ですか?
売価から原価を引いた利益で、正式には売上総利益と呼びます。ここから人件費・家賃などの販管費を引いたものが営業利益です。粗利は「商品・サービスそのものの稼ぐ力」を表すため、値付けや取扱商品の判断はまず粗利率で行うのが基本です。
粗利率の目安は何%くらいですか?
業種で大きく異なります。おおまかな目安は卸売で10〜20%、小売で25〜30%、製造業で20〜25%、飲食で60〜70%、ソフトウェア・コンサルティングなどのサービス業で70%以上です。自社の水準は業界平均との比較に加えて、販管費を引いた営業利益がきちんと残るかで判断してください。
原価には何を含めればいいですか?
商品の仕入価格・材料費・製造原価が基本です。送料・決済手数料・広告費を含めるかどうかは、社内で基準を統一することが重要で、商品ごとにバラバラだと粗利率を比較できなくなります。EC・小売では送料と決済手数料まで含めた実質の粗利で管理する会社も増えています。
値引きすると粗利率はどうなりますか?
値引き分はそのまま粗利額から減るため、見た目以上に利益を圧迫します。例えば売価1,000円・原価600円(粗利率40%)の商品を10%値引きすると、粗利は400円から300円へ25%減り、粗利率は33.3%まで落ちます。値引き後の売価で再計算して、社内基準を割っていないか確認してください。
掛け率と粗利率の違いは何ですか?
掛け率は卸取引で使う「定価に対する仕入価格の割合」です。掛け率60%(6掛け)で仕入れて定価で売ると、粗利率は100−60=40%になります。マークアップ率は原価基準の上乗せ率で、同じ条件なら66.7%です。分母が違うだけで相互に換算でき、粗利率とマークアップ率はこのツールで同時に表示されます。