リードスコアリング設計ツール(MQL基準・BANT判定つき)
リードスコアリングは何を何点にすればいい?MQL基準とBANT条件を設計する無料ツール。
- 登録・ログイン不要
- 無料
- 入力値をサーバーに送信しません
成果物リードスコアリング設計書このツールの成果物です。コピーまたは印刷・PDF保存で利用してください
例で試す押すと①〜⑤に例が入り、右の設計書ができあがります。自分の状況に近いものを選んでください
1前提を選ぶ4問で②〜⑤を自動設計します0問回答
①の前提から②〜⑤を自動設計しました。あとは配点の微調整だけで十分です。
2フィット(属性)の項目と配点0項目を選択中
迷ったら最初から入っている3項目で十分です。「受注が多い顧客の共通点」を項目にします。バーは配点の相対的な重さです
対象外(除外)条件点数より優先。1つでも該当したら除外
3エンゲージメント(行動)の項目と配点0項目を選択中
買う直前の行動ほど高い点にします。MAや表計算で取れないデータは項目にしません
中の閾値は高の閾値より小さくしてください(いまは高の1点下を中として扱っています)。
4判定ルール
MQLにする組み合わせ右のマトリクスが連動します
SQL(商談化)の条件=BANT担当者が確認できたら商談化。インサイドセールスがいなければ営業が確認
5運用の条件
入力内容はブラウザ内だけで計算・保存され、サーバーには送信されません。「条件のURL」も入力値を#以降に載せるためサーバーへは送られませんが、URLを共有した相手は入力値を見られます。無料・登録不要で使えます。
使い方
- 「例で試す」を選ぶか、①の前提4問に答える(②〜⑤が自動で設計されます)
- ②フィット(属性)と③エンゲージメント(行動)の項目・配点を微調整し、④判定ルールと⑤運用の条件を決める
- 右の設計書とMQL判定マトリクスで全体像を確認し、コピーまたは印刷して営業と合意する
- 設計書7章の手順どおりにMA・CRM、または表計算へ設定する
USE CASESこんな場面で使える
- MA導入時の初期設定属性と行動の項目・点数を設定表にする
- 営業とのMQL合意引き渡す組み合わせと一次接触の期限を文書化する
- MAなしの小規模運用表計算で取れる項目だけに絞って判定を始める
FORMULA計算式・仕組みと根拠
- フィットスコア(%) = 当てはまった選択項目の配点合計 ÷ 選択項目の配点合計 × 100(A=70%以上 / B=40〜69% / C=40%未満。対象外条件に該当したら除外)
- エンゲージメントスコア(点) = 行動ありの選択項目の配点合計(減衰日数を超えたら0.5倍)。30点以上=高 / 10点以上=中 / 10点未満=低が初期値
- MQL = フィットのグレード × エンゲージメントの段階を判定マトリクスで掛け合わせる。初期値はフィットA・B×エンゲージメント高
- 根拠: 属性と行動は性質が違うため合計点に混ぜず、理想顧客への近さと直近の検討行動を2軸で判定します。古い行動の過大評価は減衰で防ぎます。
EXAMPLE入力例と結果の読み方
例「月額数万円のSaaS(MAあり)」を押すと、設計書の2章にフィット配点=業種35・規模20・役職5(合計60点が分母)、3章に料金ページ15点・デモ申込30点などの行動配点と「高=30点以上」、4章のマトリクスに「MQL=フィットA・B×高」、5章に「MQL → 24時間以内に一次接触 → BANT(必要性・時期)確認 → SQL」が出ます。この設計では、3項目すべて当てはまる相手(60/60=100%でA)が料金ページを見てデモを申し込む(15+30=45点で高)と、A×高のマスに入るのでMQLとして24時間以内に一次接触する、と読みます。
PITFALLSよくある間違い
- 属性と行動を1本の合計点に混ぜる(理想顧客だが未行動の企業と、対象外だが行動の多い相手を区別できない)
- MAや表計算で取得できないデータを項目にする(判定できず形骸化する)
- 初期配点を固定して見直さない(商談化・受注との関係を定期的に検証する)
NOTES境界条件・注意点
- ①の4問すべてに答えた時点で②〜⑤の初期値を自動設計します。先に②〜⑤を手で変えていても、①を答え切ると上書きされます
- 対象外条件は点数より優先され、1つでも該当すると除外します
- 初期配点・閾値は仮説です。四半期ごとを初期値として、商談化・受注実績で補正してください
リードスコアリングとは?属性と行動を分けて考える
リードスコアリングとは、見込み客(リード)を点数や段階で評価し、営業が対応する優先順位を決める方法です。 獲得したリードを全件そのまま営業に渡すと、検討度の低い相手への連絡に時間が消えます。逆に渡さなければ、 いま買う気のある相手を放置することになります。その間を埋めるのがスコアリングです。
設計でいちばん多い失敗は、性質の違う2つの物差しを1本の合計点に混ぜてしまうことです。 「対象業種+20点、部長職+10点、資料ダウンロード+10点、合計60点でMQL」のように足し上げると、 理想の顧客像に近いのに何も行動していない企業と、対象外なのに行動だけ多い相手が同じ点数になり、 点数を見ても次に何をすべきかが決まりません。そのため、このツールでは次の2軸を別々に採点し、最後に掛け合わせます。
| 軸 | 測るもの | 出力 |
|---|---|---|
| フィット(属性) | 理想の顧客像(ICP)にどれだけ近いか。業種・規模・役職など。ほとんど変わらない | 割合(%) → A / B / C |
| エンゲージメント(行動) | どれだけ確度の高い行動を、どれだけ最近しているか。日々変わる | 点数 → 高 / 中 / 低 |
フィットは「そもそも顧客になりうるか」、エンゲージメントは「いま熱いか」。前者は営業がこちらから攻める判断に、 後者は対応の速さの判断に使います。混ぜるとこの2つの判断が両方できなくなります。
リードスコアリングの項目は何を使えばいい?
項目は「自社の受注データから、受注した顧客に共通していた条件」を拾って決めます。思いつきで増やすより、実際に取得できて、商談化との関係を後から検証できる項目だけに絞るほうが長持ちします。 上のツールに初期値として入っている項目と配点、その取得元は次の通りです。
フィット(属性)の項目
| 項目 | 初期配点 | どこから取るか |
|---|---|---|
| 対象の業種・業界 | 30点 | フォームの「業種」欄、会社名から調べる |
| 従業員規模(50名以上など) | 20点 | フォームの「従業員数」欄、会社サイト |
| 役職・部門(部長職以上など) | 15点 | フォームの「役職」欄、名刺 |
| 地域・対応エリア | 10点 | フォームの「所在地」欄 |
| 既存取引・紹介あり | 25点 | CRM・取引履歴 |
合計を分母にした割合でグレードを付けるため、配点の絶対値より「項目どうしの比率」が重要です。 競合他社・学生や個人利用・フリーメールのみ・配信停止などは点数以前の「対象外」として、先に除外します。
エンゲージメント(行動)の項目
| 項目 | 初期配点 | どこから取るか |
|---|---|---|
| デモ・トライアル申込 | 30点 | フォーム送信の記録 |
| 問い合わせ・見積依頼 | 30点 | フォーム送信・メールの記録 |
| 料金ページの閲覧 | 15点 | MAのページ閲覧履歴 |
| セミナー・ウェビナー参加 | 10点 | 参加者リスト |
| 事例・比較ページの閲覧 | 8点 | MAのページ閲覧履歴 |
| 資料ダウンロード | 5点 | フォーム送信の記録 |
| メールのリンククリック | 3点 | MAのメール配信ログ |
| 短期間の複数回訪問(7日で3回以上) | 5点 | MAのアクセス履歴 |
| メール開封 | 1点 | MAのメール配信ログ |
買う直前の行動(デモ申込・問い合わせ・料金ページ)ほど高く、受け身の行動(メール開封)は低くします。 MAがない場合、メール開封やページ閲覧は追えないので項目から外します。取れないデータを項目にすると、 スコアが埋まらないまま形骸化します。
MQLの基準は何点にすればいい?判定マトリクスの読み方
MQL(Marketing Qualified Lead)は、マーケティングが「営業に渡す価値がある」と判定したリードです。 このツールでは、フィットのグレードとエンゲージメントの段階を掛け合わせたマス目で判定します。 どのマスをMQLにするかは、営業の人数と商材の単価で変えます。
| ルール | MQLになる組み合わせ | 向いている状況 |
|---|---|---|
| 標準 | フィットA・B × 高 | まず迷ったらこれ。理想〜準理想の相手が強い行動をしたら渡す |
| 厳しめ | フィットAのみ × 高 | 営業の人数が少ない、単価が高く1件に時間をかける商材 |
| 広め | フィットA・B × 中以上 | リード数が少ない、単価が低く数をこなす商材 |
MQL以外のマスは何をするか
| 状態 | 意味 | やること |
|---|---|---|
| フィットA・B × 高 | 理想に近く、いま動いている | MQLとして通知し、決めた期限内に一次接触する |
| フィットA × 低 | 理想に近いが、まだ接点がない | 接点づくり。マーケティングと連携して認知・接触の機会をつくる。この段階で営業の厚いリソースは使わない |
| フィットB・C × 中 | 可能性はあるが検討が浅い | 育成(ナーチャリング)。ステップメール・セミナー案内で情報提供を続ける |
| フィットC × 低 | 顧客像から遠く、動きもない | 保留。リストには残すが、能動的な対応はしない |
古い行動を割り引く(減衰)
行動の点数は放っておくと積み上がり続け、半年前に資料をダウンロードしただけの相手が「熱い」と判定されます。 これを防ぐのが減衰です。「最終行動から30日を超えたら点数を半分にする」のように決めておくと、 スコアが常に直近の温度を表します。上のツールでは14日・30日・60日・減衰なしから選べます。
MQLとSQLの違いは?BANTはどこで使う
MQLはマーケティングの判定、SQL(Sales Qualified Lead)は営業側が「商談する価値がある」と認めた状態です。 スコアリングはMQLまでの仕事で、SQLの判定には対話で確かめるBANT(予算・決裁権・必要性・時期)を使います。順序は次の通りです。
| 段階 | 判定する人 | 判定の材料 |
|---|---|---|
| リード | — | 連絡先を獲得しただけの状態 |
| MQL | マーケティング | フィット × エンゲージメントのマトリクス |
| SQL(商談化) | 一次接触の担当者(インサイドセールス、いなければ営業) | BANTのうち自社が必要とする項目の確認 |
BANTを4つ全部そろえてから商談化にすると、初回の電話が尋問になります。単価が低い商材なら 「必要性と時期が確認できたら商談化」のように2つに絞るのが実務的です。 聞き方は営業ヒアリングの進め方で解説しています。
MAがなくてもリードスコアリングはできる?
できます。MA(マーケティングオートメーション)はスコアの自動計算と通知を担う道具で、 設計そのものは表計算でも運用できます。むしろ紙で基準を決めてから自動化する順番のほうが失敗しません。 表計算で始める場合の手順は次の通りです。
| 順 | やること |
|---|---|
| 1 | 会社名・フィット項目・行動項目・行動点合計・最終行動日の列を作る |
| 2 | 対象外に当てはまる行に印を付け、判定から外す |
| 3 | フィットは該当項目の配点を合計し、選んだ配点の合計で割ってグレードを出す |
| 4 | 行動はあった項目の配点を足す。最終行動日から日数が空いたら半分にする |
| 5 | グレードと行動点の組み合わせでMQL判定の列を作り、該当した行を担当者へ連絡する |
この方法で回してみると「取れないデータ」「使っていない項目」がはっきりします。 その状態でMAを導入すると、設定に迷いません。MAの機能と導入手順はMA(マーケティングオートメーション)とはで解説しています。
スコアが機能しないときの原因と直し方
| 症状 | よくある原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| MQLを営業が追わない | 基準を営業と合意していない。渡す情報が足りない | 定義と一次接触の期限を両部門で文書化し、渡す項目(会社名・役職・関心の根拠)を決める |
| MQLは多いが商談にならない | 基準が甘い。行動点だけで判定している | ルールを「A・B × 高」から「Aのみ × 高」に狭める。フィットの対象外条件を見直す |
| スコアが高いまま動かない | 減衰を設定していない | 最終行動から30日などで半減させる |
| 点数が形骸化した | 受注実績と突き合わせていない | 四半期ごとに、MQLのうち商談化・受注した割合で効いている項目を確認し、配点を直す |
引き渡し基準の決め方と部門間のSLAは営業とマーケティングの違いと連携の設計、 獲得から商談化までの全体設計はBtoBマーケティングとはで解説しています。 MQL以降の転換率はコンバージョン率(CVR)計算・ファネル分析ツール、 一次接触で聞く項目は営業ヒアリングシート作成ツールが使えます。
FAQよくある質問
リードスコアリングとは?
リードスコアリングとは、見込み客の属性と行動を点数・段階にして、営業が対応する優先順位を決める方法です。このツールでは属性と行動を混ぜず、最後にマトリクスで掛け合わせます。
リードスコアリングの項目は何を使えばいいですか?
属性は業種・規模・役職・地域・既存関係、行動はデモ・問い合わせ・料金ページ・セミナー・資料ダウンロードなどを使います。実際に取得でき、商談化との関係を検証できる項目だけを選びます。
MQLの基準はどう決めますか?
MQLはフィットA・Bかつエンゲージメント高を初期基準にします。商材に応じてA×高へ厳しくするか、A・B×中以上へ広げ、営業の処理能力と商談化率で調整します。
フィットスコアとエンゲージメントスコアの違いは?
フィットスコアは理想の顧客像への近さを属性の割合で測り、エンゲージメントスコアは確度の高い直近行動を点数で測ります。性質が違うため、1本の合計点には混ぜません。
BANTはスコアリングとどう使い分けますか?
スコアリングはMQLとして接触する相手を選び、BANTは対話後にSQL(商談化)へ進める条件として使います。必要性・時期・予算・決裁権のうち、自社が商談に必要とする項目を確認します。
MAがなくてもリードスコアリングはできますか?
MAがなくても、フォーム情報・問い合わせ・セミナー参加・資料ダウンロードなどを表計算の列にして始められます。メール開封など手作業で追えない項目は外します。
ホットリードの基準は何点ですか?
一律の正解はありませんが、このツールの初期値はエンゲージメント30点以上を高とします。フィットA・Bと掛け合わせ、行動点だけでホットリードにしないことが重要です。
スコアはいつ見直せばいいですか?
初期値は四半期ごとの見直しがおすすめです。MQLからSQL・受注へ進んだ実績と営業の差し戻し理由を確認し、効いていない項目を下げ、受注に共通する項目を上げます。