IT営業のワークスタイル

IT営業はきつい?激務?残業は?当事者がリアルを解説

きつい?激務?IT営業のイメージ

残業

圧倒的に人気のIT業界ですが、人それぞれ様々なイメージがあると思います。

  • おしゃれなオフィス
  • キラキラした若者
  • 私服で仕事
  • カタカナ語が飛び交う
  • 深夜まで残業
  • ブラック企業

今回はその中でも、IT業界の非エンジニアである「IT営業」の働き方の実情を、私の経験をもとに御紹介します。

私自身、大企業からベンチャーまで50社以上のIT企業と関わり、主にIT営業の方々の働き方を見てきました。

恐らく皆さんが気になる、IT営業はきついのか?激務なのか?という問いに答えたいと思います。

必ずしも全てのIT営業に当てはまる訳では無い事は前置きしつつも、よりリアルな現状を御紹介できればと思います。

・IT営業の働き方について
そもそもIT営業とは?という方はこちらを参照
Digital Sales

IT営業とはどんな職業なのか。どんな仕事内容なのか、どんなスキルが必要なのか、激務なのか、給料は高いのか等、IT営業とし…

IT営業はきつい?

きつい

何を「きつい」とするかによるので、まずは「肉体的なきつさ」と「精神的なきつさ」に分類したいと思います。

肉体的きつさ

肉体的きつさ

IT業界の営業は、肉体的なきつさはほとんど無いと思います。

基本的にオフィスワークか、客先に出向く程度なので肉体的にきついと感じる人は少ないでしょう。

よって、年をとっても現役で働きやすい、もしくは妊娠、病気等でもPCさえあればリモートを主軸に働く事も可能です。

コロナをきっかけに、IT営業も多くがリモートワークに移行しています。

主な業務をあげると下記のような一般的なオフィスワークです。

  • メール
  • 電話
  • チャット
  • 顧客先訪問
  • テレビ会議
  • 社内会議
  • 資料作成

残業が多い会社の見極め

基本的に肉体的きつさは無いですが、残業が多い会社には注意が必要です。
特にIT系のスタートアップやベンチャーは、社内の仕組みが整っていない分、営業のカバー範囲が広く結果的に残業が増える傾向にあります。
見分け方の一つとして、下記営業活動①〜⑥における営業の担当範囲を確認すると良いでしょう。
  1. 顧客のターゲティング
  2. マーケティング・集客
  3. 訪問・提案
  4. 日々のコミュニケーション
  5. 契約・書類関係
  6. アフターフォロー
本来①②はマーケティング部門の仕事、⑥はカスタマーサポート部門の仕事である事が望ましい状態です。
これらをすべて営業が担っている企業は、営業が業務過多になりやすい構造と言えます。
つまり、確認すべきは下記2点
  • マーケティング部門はあるか
  • アフターフォローを行う部門があるか

これらが整っていれば、本来の営業活動に注力できる環境が整っている可能性が高いでしょう。

・肉体的なきつさは無い
・残業量に注意する
・営業活動に専念できるか見極める

精神的なきつさ

IT営業の年収アップ

精神面は、人それぞれなので一概には言えませんが、やはり営業なら気になるのは目標やノルマでしょう。
営業目標面で言うとIT業界は高い成長率を設定されることが多い傾向です。
理由として、IT業界自体が伸びているので、業界の伸びを下回らないよう昨年対比120%程度の成長幅を求められる企業が多いように感じます。
実際、市場が伸びているので「非現実的で厳しい目標」かと言われると、必ずしもそうではありません。
例えば、飽和している冷蔵庫市場で「冷蔵庫を昨年対比120%売れ」と言われる方がよほどきついので、伸びている業界ならではの数字設定かと思います。

きつくて辞める?

IT業界の営業で会社を辞める人の9割以上は、辛くて辞めるより、他に良い条件の会社があるから転職するというパターンです。
IT業界の営業は、非常に転職がしやすい職種なので「必ず今の会社で頑張らないといけない」という精神的な辛さは、他業界に比べると低いかと感じます。
IT営業の転職情報については、転職エージェントから無料で収集するのがおすすめです。
ただし、向き不向きもあるのでIT営業を一度経験して辞めるのも一つの手です。
IT営業の経験は多くの職で役立ちます。詳しくはこちら
Digital Sales

営業から内勤への転職は多くのメリットがあります。プレッシャーからの開放を始め働き方が大きく変わるでしょう。また、営業経験…

・数字目標は高い
・業界自体が伸びている
・辞める人は良い条件の会社への転職
・潰しがきくので精神的な辛さは低い

IT営業を「きつい」と感じる人

上記のように、IT営業は営業の中でも、そこまできつい職種では無いなと感じています。
私自身もっとキツい営業会社にいた事もありますが、そこと比べるとかなり自度が高い職種に感じます。
そんなIT営業ですが、きついと感じるタイプもいると思います。
個人的な経験則で、IT業界を去っていった人たちの特徴をまとめてみました。

成長したくないタイプ

現状維持

先程記載したように、IT業界自体が伸びている業界なので、現状維持=後退となります。
つまり成長したくない(現状維持が好き)なタイプの人は厳しいかもしれません。
新しいテクノロジーが出てきたり、顧客自体がリアルタイムで変化している為、働きながら成長する事を楽しめるタイプは楽しく働けると思います。

テクノロジーに心底興味が無いタイプ

テクノロジーへの興味

やはり腐ってもIT営業なので、テクノロジーに興味が無いと仕事自体が楽しくないと思います。
ここで注意点としては、必ずしもテクノロジーに詳しい必要は無いと言うことです。
本当にテクニカルな部分はエンジニアやコンサルタントにフォローしてもらえば良いので、興味を持って理解しようとする姿勢が重要となります。

非ITから40代50代の転職

テクノロジー好きで、成長意欲が高い人たちが多いので、そこに非IT業界の人が飛び込むには覚悟が必要です。
どんな覚悟かと言うと上記の通り、成長産業で積極的に自身を成長させる覚悟です。
40代50代でも素晴らしい方々がいることは前提として、その年代の転職は潰しがきかないので、覚悟のない方にはきついと思います。
・現状維持が好きなタイプには向かない
・テクノロジーに興味が無いとしんどい
・40代50代の転職は潰しがきかないので注意

IT業界で営業として働くメリット

きついイメージに対しての実情を記載してきましたが、IT業界は個人的には非常に楽しくてチャンスの多い業界です。

給料をアップさせやすい

転職と年収

前述したように、IT業界の営業は非常に転職しやすい職種です。

そして、業界全体として人材不足の傾向である為、転職時に給料アップの交渉で優位に立ちやすいと言えるでしょう。

業界内では、4〜5回転職している人も珍しく無く、転職を繰り返せば、給料とスキルがアップするのでむしろ転職をおすすめしています。

営業として転職するなら、営業特化型エージェントから情報収集するのがオススメです。

0円で転職を成功させる近道

営業として転職するなら、転職エージェントから最新情報を引き出せるだけ引き出した方がお得です。

転職エージェントは、企業からお金をとるビジネスモデルなので、転職希望者は完全無料でサービスを受けられます。これを使い倒さない手はありません。

比較的自由な働き方

IT業界の営業は、比較的自由に働いている人が多い印象です。

ミーティングもパソコンがあればリモートで参加できるので、顧客先に直行直帰して、それ以外はリモートで働く人も多いです。

その分成果主義な面もありますが、欧米のワークスタイルに最も近いのはIT業界でしょう。

スキルが横展開できる

IT業界で身につくスキルは、高い確率で他のIT企業で役立ちます。

その会社でしか役に立たないスキルを育てるくらいなら、汎用的で市場価値の高いIT企業の営業の方がよほど合理的です。

これからの時代、会社におんぶにだっこはリスクが高いので、なるべくスキルは個人に蓄積される方が安心です。

人脈も横展開できる

スキルと同じく、IT業界で得た人脈も、長く活用できます。

前述のようにIT業界は転職が盛んなので、一度つながった人とはFacebook等で繋がっておくと、思わぬビジネスチャンスが舞い込んでくる事が多々あります。

また、リファラル採用(社員紹介)もIT業界は盛んなので、繋がった人からの紹介で転職することも多いです。

・転職しやすいく給料も上げやすい
・リモートワーク等自由な働き方
・スキルが個人に蓄積される
・人脈が今後の財産になりやすい

IT業界の営業はどんな職種がある?

IT営業と言っても、売るものは様々です。

代表的な職種を7つに分類すると下記となります

  1. Sler系(エスアイアー)
  2. ソフトウェア系
  3. デジタルマーケティング系
  4. WEBサイト制作系
  5. WEBコンテンツ系
  6. IT機器販売系
  7. SES系

Sler、IT機器販売、SES系はきついかも

会社によりますが、IT営業のなかでキツイ、もしくは激務になりやすいのは①Sler⑥IT機器販売系と⑦SES系かと個人的には思います。

IT機器販売は、単純にモノ売りに近いので競合も多く差別化も難しいため人間関係で売る側面が強くなります。

また、SES営業とは、IT系の技術者を派遣する実質人材派遣の営業です。

人材派遣なので、誰をいくらで派遣して何%のマージンを取るかという商売なので利益の少ない商売です。

そしてSlerとはシステム開発会社を指します。Slerに関しては、下請けや孫請けの企業も多く上からの無茶振りを受ける可能性も大いにあります。

これらの職種は、激務になりやすいでしょう。

②ソフトウェア系③デジタルマーケティング系はチャンス

対して、②ソフトウェア系③デジタルマーケティング系は、まだまだ市場が伸びているのでチャンスの多い職種です。

特に、世の中のニーズが高まっているのに対して、人材供給が追いついていないので狙い目と言えます。

人材が不足している、かつ市場が伸びているという事は、高い報酬を得られるチャンスが多いという事です。

IT営業を今狙うならこのあたりの職種の相談を、エージェントに投げてみるのがおすすめです。

・IT営業も様々な職種がある
・IT機器販売、SES営業は注意
・チャンスのある職種を狙う

飛び込み営業はする?

多くの方が、営業内容として気にするのが飛び込み営業があるか無いかでしょう。
先程のIT機器販売や、SESを除いてIT業界で今主流となっているのは、飛び込み営業ではなく反響営業です。

反響営業とは?

反響営業とは、自社から広告やマーケティングを通してアプローチを行い、それに反響があった人に営業をかけるスタイルです。
今どき営業の都合でしかない飛び込み営業は、企業のブランドをも傷つける恐れのある諸刃の剣です。
それよりも、広く情報提供を行い興味を持ってくれた人に対して営業をかけるほうが効率的です。
詳しくはこちらに纏めています。
Digital Sales

反響営業と飛び込み営業の違いを徹底解説。問い合わせや資料請求をベースに、興味のある顧客に対する営業(接客)をする反響営業…

人間関係は?

人間関係に関しては、多くのIT企業で務めた+関わった経験のある著者目線になりますが非常に良好です。
業界自体の歴史が浅いので、いわゆる老害といわれる頭の固い人が少ないのもその一因でしょう。
加えて、新しいテクノロジーやサービスに前向きな人が多いので、仕事好きも総じて多い印象です。
万が一、人間関係が悪くなったとしても、IT業界内で転職が容易なので、別の企業に行ってしまおうと割り切る事も可能です。

案外狙い目?インサイドセールス

IT業界の営業を中心に密かに盛り上がっているのは、インサイドセールスという内勤営業のポジションです。
直接お客様の元へは出向かず、電話やメールを通して社内から営業を行うスタイルです。
内勤営業で完結のパターンもあれば、途中から外勤営業にパスする営業フローも存在します。
対面営業はちょっと、、という方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
詳細はこちら
Digital Sales

今注目度が急上昇している内勤営業やインサイドセールスについて徹底解説。生産性の高い内勤営業を増やして、見込み顧客を獲得、…

まとめ

仕事がきついと感じるかは人それぞれですが、IT業界の営業は成長意欲が高い人にとっては非常に良い環境だと思います。
仮にハズレ企業に入ってしまっても、IT業界の営業は転職がしやすい業種なので、転職してしまえば良いと思うと、比較的ストレスの少ないのでは無いでしょうか。
もう一度言いますが、転職エージェントは、無料で転職を全力サポートしてくれるのですから、これを使い倒さない理由はありません。
具体的な営業転職のサポート下記を参照
Sponsor
IT営業のワークスタイル
最新情報をチェックしよう!