IT営業の将来性は
IT関連のビジネスが爆発的に増え、IT営業の求人も増加しています。
さらに、近年は人手不足から未経験の採用比率も高まっています。その一方で
こんな声もちらほら聞こえますが、IT営業は先数十年無くならない、むしろ需要は増す一方だと言い切れます。
将来性①:日本人はITに弱い
私自身、長年IT営業として多くの企業に様々なデジタル商材、IT商材を販売してきました。そして、感じるのは日本人は圧倒的にITに弱い人が多いということ。
そして、ITに弱い人達にも分かる言葉で、ITやデジタルの価値を伝えていく仕事がIT営業の仕事です。
人とデジタルをつなぐ
まさに、人とデジタルをつなぐ役割であり、これからの日本がデジタル化できるかはIT営業達の手腕次第と言っても過言ではありません。
AIやクラウド等のテクノロジーは常に進化しますが、それを価値に変換して「人」に伝える必要があります。
特にITに弱い人が多い日本では、必須の職種としてニーズは絶えないでしょう。
将来性②:あらゆる業種がIT化していく
もう一点、将来性という観点で考えるとあらゆる既存業種がIT化していく事が想定されますし、既に活発に動いています。
- フィンテック:金融×IT
- エドテック:教育×IT
- インシュアテック:保険×IT
- ガブテック:政府×IT
- メドテック:医療×IT
- アグリテック:農業×IT
- アドテック:広告×IT
- リーガルテック:法律×IT
- ヘルステック:健康×IT
- フードテック:食×IT
- HRテック:人材×IT
- ファッシュテック:ファッション×IT
- マニュテック:製造×IT
- トランステック:運送×IT
- リーテック:不動産×IT
- リテールテック:小売×IT
- スポーツテック:運動×IT
- クリーンテック:環境×IT
これからも新しいクロステック(既存産業とテクノロジーの融合)は増え続け、あらゆる企業はIT企業としての側面を持つようになります。
そのときに、ITを売る力を持っている「IT営業」がどれだけ市場に不足するかは容易に想像できます。既存産業の営業にいきなり「既存事業をIT化したから売ってこい」と言われても売り方が全く違います。
つまり、今後あらゆる業種業態でITを売るスキルを持った人材が不足すると考えられます。
将来性③:ITを売れる人材は貴重
このように、あらゆる業種業態がIT企業の側面を持ち始めると、IT営業とは「IT企業の営業だけ」を指す言葉では無くなります。
IT営業 = ITを売れる力をもった人材
IT営業は、ITやデジタルといった、日本人が苦手なジャンルの商材をしっかり噛み砕いて説明し、技術と経営の橋渡しができる必要があります。
このスキルを持った人材は非常に貴重な存在であり、IT営業の将来性が高いと言い切れる理由でもあります。
イケてるだけでは買わない
ITやデジタルを「使う事自体がイケてるから買います」という事は企業の意思決定上ありえません。
- 業務が効率化されるみたいです
- 今までより早く仕事できるっぽい
- 1日に対応できる数が増えるかも
これらの理由も「イケてる感じがする」の域を出ません。IT営業はしっかりとROI(投資対効果)を示す必要があります。
例えば下記のように、もう一歩踏み込んだROIを提示する事が必須です。
- 稼働率が30%向上し同じ営業時間で2,000万円の利益が上乗せできる
- 営業の受注率が10%改善し500万円の利益を創出できる
- 3つの業務が自動化され2人分(1000万円)の人件費が削減できる
- 100万円のデジタル広告投資でROAS2,000%を実現できる
売上向上か、損失回避
上記のように様々な切り口で投資対効果を示す事はできますが、突き詰めると理由はシンプルで、もっと売上があがるか、損失を抑えられるかのどちらかです。
IT商材に投資することで生まれる売上向上か損失回避を、ロジカルにプレゼンできるスキルこそがIT営業のスキルだと言えます。
将来性④:ITを買うスキルでもある
ITが売れるという事は、逆にITを買う側として正しい判断ができるとも言い換えられます。
このITを売るスキルの対局である、ITを買うスキルも非常に求められるスキルです。
正しいIT投資判断ができる
企業にとって、ITやデジタルへの投資は大きな判断です。
- 導入したけど使いこなせなかった
- 費用対効果が出なかった
- やりたいことが変わってムダになった
- 結局手作業の方が早かった
このような、ITやデジタル導入後の失敗は多くの企業で発生している事象です。
IT営業は売るスキルを持っている反面、正しい買うスキルも持っています。
投資判断を助ける役割としても、IT営業の経験やスキルは大いに役立ちます。
将来性⑤:ITに詳しい=ITが売れるではない
ビジネスとテクノロジー
IT導入はビジネスとテクノロジーの両面で考える必要があります。
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0円でIT営業転職を成功させる近道
IT営業としてのキャリアを組み立てるなら、転職エージェントから最新情報を引き出せるだけ引き出した方がお得です。
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まとめ
IT営業の将来性は、様々な職種の中でも非常に高い部類でしょう。
特に、「人に近い領域」を得意とするポジションなのでAI等に代替されにくい職種でもあります。
どんなにテクノロジーが発達しようとも、使うのは人間なので人とデジタルの架け橋は必ず必要でしょう。