STP分析ツール
STP分析を無料で作るツール。業種を選ぶと、市場の分け方・狙う相手の評価・ポジショニングマップまで入った1枚から始まり、自社に合わないところだけ直せます。結論の1文ができ、PowerPoint(4枚)・Excel・画像で保存できます。
- 登録・ログイン不要
- 無料
- 入力値をサーバーに送信しません
市場を、買い方の違うグループに分ける
分け方を選ぶとグループが入れ替わります。点線の枠は記入例で、書き換えると全体に反映されます。
どの相手も、どれか1つのグループに入るように分けます。
「高」が多いほど狙いやすい相手です。合計点では決めず、見比べてご自身で選びます。
点をドラッグして動かせます(点を選んで矢印キーでも動きます)。点線の輪は記入例のままの点です。
軸の名前と両端の言葉を直す
入力内容はこのブラウザ内で処理・自動保存します。外部へ送信せず、URLにも含めません。共有端末では使い終わったらクリアしてください。
USE CASESこんな場面で使える
- マーケティング戦略誰に、なぜ選ばれるのかを1枚で説明する
- 事業計画書・社内資料狙う相手とその理由を、評価表とマップつきで示す
- 営業方針の見直し力を入れる顧客層を決め、提案の中身をそろえる
FORMULA計算式・仕組みと根拠
- 高・中・低の数=各グループの4項目(市場の大きさ・伸び・競合の少なさ・自社の強み)を数えたもの。合計点や順位は出さず、狙う相手は利用者が選ぶ
- 結論の1文=「(狙う相手)にとって、(自社)は、(売るもの)の中で、(価値)(呼び方)です。根拠は(根拠)です。」
- 立ち位置の判定=ポジショニングマップ作成ツールと同じ(中央の線5.5で4つの側に分け、自社との差1.5以下を「ほぼ同じ位置」とする。いずれもこのツールの目安)
- 根拠: 評価の項目は、コトラーらの教科書に基づく解説でよく挙げられる「規模と成長性」「構造的な魅力」「自社の目的と資源」を4項目に分けたもの
EXAMPLE入力例と結果の読み方
例「カフェ・飲食店」は来店の目的×時間帯で4つに分け、競合が少なく自店の強みが活きる「ひとりで作業・勉強する人」を狙う相手にしています(市場の大きさ=中、伸び=高、競合の少なさ=中、自社の強み=高)。結論は「ひとりで作業・勉強する人にとって、自店は、駅前のカフェの中で、電源のある席で長く集中できるお店です。根拠は全席の電源と広い机です。」です。架空の例です。
PITFALLSよくある間違い
- 記入例のまま保存する(点線の枠と輪は記入例のままの部分)
- どのグループでも提案が同じになる分け方をする
- 合計点の高さだけで狙う相手を決める
- 狙う相手が比べない観点をマップの軸にする
NOTES境界条件・注意点
- グループは2〜6、会社・お店は3〜12
- 業種ごとに分け方は3通り(白紙は1通り)。同じ軸を選んだグループは点の位置も共有する
- PowerPointは全体の1枚・分け方・評価表・マップの4枚で、すべて図形と表
- Excelはまとめ・分け方と評価(高・中・低の数は数式)・マップ(標準の散布図)の3シート
- 高・中・低は入力した人の見立てで、外部の基準値ではない
- 記入例の会社名・評価・位置はすべて架空
- 入力した内容は送信せず、このブラウザにのみ保存する
STP分析とは
STP分析は、市場を買い方の違うグループに分け(Segmentation)、狙う相手を決め(Targeting)、その相手の頭の中で自社をどの位置に置くかを決める(Positioning)手法です。3つの頭文字をとってSTPと呼びます。マーケティング学者のフィリップ・コトラーが広めた考え方として知られています。「誰に、なぜ自社を選んでもらうのか」を1文で説明できる状態にするために使います。
このツールは、業種を選ぶと分け方・評価・マップまで入った1枚から始まります。自社に合わないところだけ直すと、「誰にとって、どんな価値があり、根拠は何か」の1文ができ、PowerPoint(4枚)・Excel・画像で保存できます。
STP分析のやり方と順番
順番はS→T→Pです。先に立ち位置を決めると、誰にとっての立ち位置なのかが曖昧なままになります。自社と市場の状況をSWOT分析などで整理してから始め、終わったら価格・売り方などの具体策に進みます。
- セグメンテーション: 市場を、困りごとと買い方が違うグループに分けます。
- ターゲティング: 各グループを同じ観点で見比べ、狙う相手を選びます。
- ポジショニング: 狙う相手が比べる2つの観点で競合と並べ、自社の立ち位置を決めます。
- 1文にまとめる: 「◯◯にとって、自社は、(市場)の中で、(価値)(サービス)です。根拠は(根拠)です」と書きます。書けないときは、前の工程に戻ります。
セグメンテーションの軸の決め方と例
良い分け方は、グループが変わると買い方や提案の中身が変わる分け方です。年代で分けても買い方が同じなら、分ける意味がありません。よく使う軸は次のとおりです。
| 対象 | 軸の種類 | 例 |
|---|---|---|
| 個人向け(BtoC) | 地域(地理的変数) | 住んでいる場所・職場との距離・気候 |
| 個人向け(BtoC) | 年代・世帯(人口動態変数) | 年代・家族構成・職業 |
| 個人向け(BtoC) | 価値観(心理的変数) | 安さ重視・成分重視・世界観重視 |
| 個人向け(BtoC) | 行動(行動変数) | 来店の目的・頻度・購入の経験 |
| 法人向け(BtoB) | 企業の属性 | 業種・従業員の規模・地域 |
| 法人向け(BtoB) | 今の状況 | 今の管理方法・使っている他社製品・困りごと |
| 法人向け(BtoB) | 買い方 | 決める人・稟議の有無・導入までの期間 |
ターゲティングの評価基準(6Rとの対応)
コトラーらの教科書に基づく解説では、セグメントの評価に「規模と成長性」「構造的な魅力」「自社の目的と資源」の3つの観点がよく挙げられます。このツールはこれを「市場の大きさ」「伸び」「競合の少なさ」「自社の強み」の4項目に分け、高・中・低で見比べます。日本の解説でよく使われる6Rとは、おおよそ次のように対応づけています(このツールの整理です。6Rの名称や説明は解説によって異なります)。
| このツールの項目 | 6Rの観点 | 見ること |
|---|---|---|
| 市場の大きさ | Realistic scale(規模)・Rank(優先順位) | 事業として成り立つ人数・社数か、自社にとって優先度が高いか |
| 伸び | Rate of growth(成長性) | これから増えるか、減るか |
| 競合の少なさ | Rival(競合) | 強い競合がどれだけいるか |
| 自社の強み | Reach(到達のしやすさ)・Response(反応の測りやすさ) | 自社が届けられるか、反応を確かめられるか。強みが活きるか |
このツールは合計点で順位を付けません。項目の重みは会社によって違い、合計点の高さに外部の基準はないためです。「低」がある項目は、そこで勝てる理由を書いておきます。高・中・低の判断は入力した人の見立てなので、可能なら売上や受注の記録、顧客の声で確かめてください。
業種別のSTP分析の例(テンプレート)
入口で選べる10業種の記入例です。分け方を3通りずつ用意しています。会社名・評価・位置は書き方を示すための架空の例で、特定の会社の分析ではありません。
| 業種 | 売るもの | 分け方の例 | 狙う相手の例 | 例を開く |
|---|---|---|---|---|
| 業務クラウド(SaaS) | 売るもの勤怠管理クラウド | 分け方の例従業員の規模×働き方 / 今の管理方法 / 導入を決める人 | 狙う相手の例(1つ目の分け方)中規模・シフト制の会社 | |
| カフェ・飲食店 | 売るもの駅前のカフェ | 分け方の例来店の目的×時間帯 / お店との距離×来店の頻度 / 年代×暮らし方 | 狙う相手の例(1つ目の分け方)ひとりで作業・勉強する人 | |
| 美容室・サロン | 売るもの駅近の美容室 | 分け方の例髪の悩み×来店の頻度 / 年代×暮らし / 来店の決め手 | 狙う相手の例(1つ目の分け方)白髪・髪質の悩みで通う人 | |
| Web制作・広告 | 売るものBtoB向けのWeb制作 | 分け方の例会社の規模×担当者 / 今のサイトの状態 / サイトの目的 | 狙う相手の例(1つ目の分け方)兼任の担当者がいる中小企業 | |
| 人材紹介・採用支援 | 売るもの営業職の人材紹介 | 分け方の例会社の規模×採用人数 / 採りたい職種 / 人事の体制 | 狙う相手の例(1つ目の分け方)毎年数人採る中小企業 | |
| 不動産(賃貸仲介) | 売るもの賃貸仲介の店舗 | 分け方の例世帯×引っ越しの理由 / 探し方 / 部屋探しの期限 | 狙う相手の例(1つ目の分け方)子育て世帯 | |
| 通販・EC | 売るもの無添加スキンケアの通販 | 分け方の例年代×購入の目的 / 購入の経験 / 選ぶときの価値観 | 狙う相手の例(1つ目の分け方)肌に悩む40〜50代 | |
| 学習塾・スクール | 売るもの地域の個別指導塾 | 分け方の例学年×目的 / 今の成績 / 保護者の関心 | 狙う相手の例(1つ目の分け方)高校受験を控えた中学生 | |
| コンサル・士業 | 売るもの中小企業向けの営業コンサル | 分け方の例会社の規模×課題 / 依頼の理由 / 予算の決め方 | 狙う相手の例(1つ目の分け方)営業チームがある中小企業 | |
| 製造業(取引先向け) | 売るもの精密部品メーカー | 分け方の例取引先の業種 / 取引先の規模×調達 / 発注の段階 | 狙う相手の例(1つ目の分け方)医療機器の会社 |
STP分析の見本(駅前のカフェ、架空の例)
来店の目的と時間帯で分けた例です。評価は入力した人の見立てを示したもので、実測ではありません。
| グループ | 市場の大きさ | 伸び | 競合の少なさ | 自社の強み |
|---|---|---|---|---|
| 朝の通勤客 | 高 | 中 | 低 | 低 |
| ひとりで作業・勉強する人 | 中 | 高 | 中 | 高 |
| 午後に友人と話す人 | 中 | 中 | 中 | 中 |
| 観光客 | 低 | 中 | 高 | 低 |
「ひとりで作業・勉強する人」を狙うと、1文は次のようになります。「ひとりで作業・勉強する人にとって、自店は、駅前のカフェの中で、電源のある席で長く集中できるお店です。根拠は全席の電源と広い机です。」言い回しは資料に合わせて整えてください。
STP分析でよくある失敗
- 分けただけで終わる: どのグループでも提案が同じなら、分け方を変えます。
- 全部を狙う: 狙う相手を1つ決めると、断る相手も決まります。決められないときは、自社の強みが「高」のグループから見直します。
- 軸を売り手の都合で決める: マップの軸は、狙う相手が選ぶときに比べる観点から選びます。詳しくはポジショニングマップ作成ツールの本文を参照してください。
- 記入例のまま使う: 点線の枠と輪は記入例のままの部分です。自社の調べに合わせて直します。
PowerPoint・Excelでの使い方
| 形式 | 入っているもの | 向いている場面 |
|---|---|---|
| PowerPoint | 全体の1枚・分け方・評価表・マップの4枚。すべて図形と表 | 会議資料や事業計画書にそのまま入れて直したいとき |
| Excel | まとめ・分け方と評価(高・中・低の数は数式)・マップ(標準の散布図)の3シート | 評価や点数を社内で書き換えながら検討したいとき |
| 画像 | 全体の1枚 | チャットや資料に貼って共有したいとき |
市場の大きさを金額で見積もるときはTAM・SAM・SOM計算ツールが向いています。
FAQよくある質問
STP分析のテンプレートは無料で使えますか?
無料で、登録せずに使えます。回数の制限や透かしはありません。業種を選ぶと記入例の入った1枚が出るので、直してPowerPoint・Excel・画像で保存できます。入力した内容は送信しません。
STP分析の順番は?
セグメンテーション(市場を分ける)→ターゲティング(狙う相手を決める)→ポジショニング(立ち位置を決める)の順です。自社と市場の状況は先にSWOT分析などで整理しておくと進めやすくなります。
セグメンテーションの軸はどう決めますか?
グループが変わると買い方や提案の中身が変わる軸を選びます。個人向けなら地域・年代・価値観・行動、法人向けなら業種・規模・今の管理方法・決める人がよく使われます。
ターゲティングの評価基準は?6Rとは違いますか?
このツールは市場の大きさ・伸び・競合の少なさ・自社の強みの4項目を高・中・低で見比べます。6R(規模・優先順位・成長性・競合・到達・反応の測りやすさ)との対応は本文の表にまとめています。合計点では決めず、狙う相手はご自身で選びます。
STP分析をPowerPointで作れますか?
作れます。「PowerPointで保存」を押すと、全体の1枚・分け方・評価表・マップの4枚が、図形と表のまま入ったファイルができます。文字も丸も資料の上で直せます。
実在の企業の分析例はありますか?
載せていません。実在企業の内情は確かめられないためです。10業種の記入例はすべて架空で、自社に当てはめて直す出発点として使います。