RPA化できる業務の判定シート

RPA化できる業務かを判定する無料のシート。候補の業務を最大10件並べ、月の件数・1件の時間と「手順と判断・例外・元のデータ・画面の変更」の4問に答えると、業務ごとに「向く・条件つき・向かない」と理由・次の一手、年間の削減時間・削減額の順位が出ます。

  • 登録・ログイン不要
  • 無料
  • 入力値をサーバーに送信しません
判定と優先順

業務名・月の件数・1件の時間を入れて4問に答えると、RPAに向くかの判定と、年間の削減時間の順位が出ます。

候補の業務を入れる
例で試す

架空の業務と数字です。

1共通の前提(全業務に同じ値を使う)

円
%
万円

減る割合は、自動化した後も残る確認・例外の対応を引いた値です。80%は計算例として置いた値で、相場ではありません。年間費用(ライセンス・保守の見積もり)を入れると、削減額がそれに届かない業務に印が付きます。

2候補の業務(業務名と数字を入れ、開いて4問に答える)0/0件 判定済み

件/月分/件
件/月分/件
件/月分/件
答え終わった業務は閉じて、次の業務が開きます。

入力内容はブラウザ内だけで計算・保存され、サーバーには送信されません。「条件のURL」も入力値を#以降に載せるためサーバーへは送られませんが、URLを共有した相手は入力値を見られます。無料・登録不要で使えます。

USE CASESこんな場面で使える

  • RPA導入の候補選び現場から上がった候補業務を同じ質問で仕分け、最初の1業務を決める
  • 稟議の前の一次選別向く業務の削減時間・削減額を並べ、投資対効果を計算する業務を絞る
  • 業務棚卸しの後の整理棚卸しで出た業務を、RPA向き・準備が要る・別の手段が要るに分ける

FORMULA計算式・仕組みと根拠

  • 今の作業時間(時間/月) = 月の件数 × 1件の処理時間(分) ÷ 60
  • 年間削減時間 = 今の作業時間 × 12か月 × 自動化で減る作業の割合
  • 年間削減額 = 年間削減時間 × 時給(時給を入れた場合)。導入費・ライセンス費・保守の工数は含まない
  • 判定 = 4問の回答だけで決める(点数にしない)。1つでも「向かない」の回答があれば向かない、「条件つき」の回答だけなら条件つき、すべて向く回答なら向く
  • 向かない回答 = 人によってやり方や判断が違う/例外がよく起きる/画面やルールがよく変わる。条件つきの回答 = 人の判断がところどころ入る/例外がときどき起きる/紙・画像が混じる/年に数回変わる/分からない
  • 優先順 = 向く→条件つき→向かないの順に並べ、同じ判定の中は年間削減時間の多い順
  • 根拠: 総務省「自治体におけるRPA導入ガイドブック」(令和7年7月)の対象業務の判断基準(定型的で複雑な判断を要しない・大量の処理を繰り返す・入口が電子化されている、または電子化できる・処理対象が安定して変化が少ない)と、操作対象のシステムや外部サイトの仕様変更で止まるという保守の注意を、4つの質問にしています

EXAMPLE入力例と結果の読み方

「例で試す」の「経理・営業事務の6業務」は、時給3,000円・減る割合80%で6業務が入ります。請求データの基幹システムへの転記(月200件×15分)は4問とも向く回答で、年480時間・144万円。月次の売上レポート(月1件×120分)も向くが年19時間で、「月1件以下」の印が付きます。向く2業務の合計は年499時間・約150万円です。受注メールの入力(例外がときどき)と紙の申込書の入力(元が紙)は条件つきで、準備をすれば年432時間。値引きの可否の判断(人によって判断が違う)と競合サイトの価格集め(画面がよく変わる)は向かない判定になります。

PITFALLSよくある間違い

  • 1件の時間を「速い人の時間」で入れる(担当者全員の平均や、確認・手直しを含めた時間で入れないと削減時間を多く見積もる)
  • 削減時間をそのまま人を減らせる時間と考える(1業務の削減時間は1人分の仕事量に届かないことが多い。浮いた時間を何に回すかまで決める)
  • 向かない業務を無理に自動化する(手順がそろっていない業務は、先に手順を書き出してそろえるほうが早い)

NOTES境界条件・注意点

  • 判定は「RPA(決まった画面操作をソフトウェアのロボットが代わりに行う仕組み)に向くか」です。人の判断を伴う文章の下書き・要約などは、生成AIのほうが向くことがあります
  • 「1業務あたりの年間費用」を入れると、年間削減額がその額に届かない業務に「費用に届かない」の印が付きます。費用の相場はこのツールでは示しません。見積もりの金額を入れてください
  • 業務は10件まで入れられます。入力内容はこの端末のブラウザにだけ保存し、外部には送信しません
  • 「ROIを試算する」は、月の削減時間(月の作業時間×減る割合)と時給をページのURL(#以降)でROI計算ツールに渡します。サーバーには送りません

RPAに向いている業務・向かない業務の判定基準

RPA(Robotic Process Automation)は、人がパソコンで行う決まった操作を、ソフトウェアのロボットが代わりに行う仕組みです。決められた手順は速く正確にこなせますが、手順にないことは判断できません。そのため向き不向きは、作業の量より先に「手順が決まっているか」「元のデータを機械が読めるか」「操作する画面が変わらないか」で決まります。

このツールは次の4つの質問で業務を仕分けます。1つでも「向かない」の回答があれば向かない、「条件つき」の回答だけなら条件つき、すべて「向く」なら向くと判定します。点数の合計にはしないので、量が多い業務でも、手順がそろっていなければ向かない側に出ます。

4つの質問と判定(このツールの基準)
質問向く条件つき向かない
手順と判断毎回同じ手順で、判断は要らないところどころ人の判断が入る人によってやり方や判断が違う
いつもと違う処理(例外)ほぼ起きないときどき起きる/分からないよく起きる
元のデータExcel・メールなどの電子データ紙・画像のPDFが混じる/紙・手書きが中心—
操作する画面・ルールの変更ほとんど変わらない年に数回変わる・予定がある/分からないよく変わる(外部のWebサイトなど)

この4つは、総務省の自治体におけるRPA導入ガイドブック(令和7年7月)が対象業務の判断基準に挙げる「定型的で複雑な判断を要しない」「入口が電子化されている、または電子化できる」「処理対象が安定しており変化が少ない」と、操作対象のシステムや外部サイトの仕様変更でロボットが止まるという保守上の注意に対応させたものです。同書が挙げる「大量の処理を繰り返し行う」「業務時間数が多い」は、判定とは別に年間削減時間の順位で見ます。

紙が元の業務を「向かない」にしていないのは、電子化できれば入力作業そのものは自動化しやすいためです。Webフォームへの切り替えやAI-OCR(紙の文字を読み取る仕組み)で電子データにしてから、RPAで転記する組み合わせがよく使われます。

年間削減時間と削減額の計算式

今の作業時間(時間/月)= 月の件数 × 1件の処理時間(分)÷ 60
年間削減時間 = 今の作業時間 × 12か月 × 自動化で減る作業の割合
年間削減額 = 年間削減時間 × 時給
※減る割合80%は0.8として計算。導入費・ライセンス費・保守の工数は含まない

自動化で減る割合を100%にしないのは、ロボットの結果の確認、例外の対応、止まったときの再実行が人に残るためです。減る割合を80%にしたとき、今の作業時間と時給から年間削減額は次のようになります。

今の作業時間別の年間削減時間・削減額(減る割合80%で計算)
今の作業時間年間削減時間時給2,500円時給3,000円時給4,000円
月5時間48時間12万円14.4万円19.2万円
月10時間96時間24万円28.8万円38.4万円
月20時間192時間48万円57.6万円76.8万円
月50時間480時間120万円144万円192万円
月100時間960時間240万円288万円384万円

月50時間は、1件15分の作業が月200件ある規模です。ここからライセンス費や保守の工数を引いた額が正味の効果になるため、費用の見積もりがあれば「1業務の自動化の年間費用」に入れて、削減額が届かない業務を見分けてください。

6業務を判定した計算例

経理・営業事務の候補6業務を、時給3,000円・減る割合80%で判定した架空の例です。

6業務の判定と年間削減時間(架空の例)
業務件数×時間判定年間削減時間削減額判定の理由
請求データを基幹システムへ転記月200件×15分向く480時間144万円4問とも向く回答
月次の売上レポート作成月1件×120分向く19時間5.8万円手順は向くが月1件で削減量が小さい
受注メールから受注表へ入力月300件×5分条件つき240時間72万円例外がときどき起きる
紙の申込書をシステムに入力月150件×8分条件つき192時間58万円元が紙(先に電子化)
値引きの可否を判断して回答月60件×20分向かない192時間58万円人によって判断が違う
競合サイトの価格を集める月4件×60分向かない38時間12万円外部サイトがよく変わる

最初に自動化するのは、4問とも向く回答で削減時間が最も大きい「請求データの転記」です。次は条件つきの2件で、受注メールは例外を人に回すルールを、紙の申込書は電子化の方法を決めれば候補になります。値引きの判断は、量は多くても判断の基準がそろっていないため、RPAより先に基準づくりが必要です。

RPAで迷う業務の扱い方

  • 判断が入る業務: 判断する部分は人に残し、その前後のデータ集め・転記だけを自動化します。文章を読んで分類する・下書きを作るといった判断は、RPAより生成AIが向くことがあります。業務をAIに任せてよいかはAI業務仕分け診断で確かめられます。
  • 月1回しか発生しない業務: 1回の作業が長くても、年間の削減時間は小さくなります。単独では投資に見合わなくても、同じロボットで動かす他の業務に相乗りさせるなら候補になります。
  • 外部のWebサイトを操作する業務: 相手のサイトは予告なく変わるため、止まったときに直す担当者が必要です。提供元がAPIやCSVのダウンロードを用意していれば、画面操作より壊れにくい方法で受け取れます。

向く業務が決まったら、投資対効果(ROI)計算ツールでライセンス費・開発費・保守費を入れて回収期間を出し、稟議書作成ツールで申請にまとめます。費用対効果の考え方と稟議で聞かれる論点はRPAの投資対効果の計算方法、候補業務の洗い出し方は業務棚卸しの手順で解説しています。

FAQよくある質問

RPAに向いている業務はどんな業務ですか?

手順が毎回同じで判断が要らない、件数が多く繰り返し発生する、元のデータが電子化されている、操作する画面やルールがあまり変わらない、の4つがそろう業務です。システム間の転記、データの突合・照合、定型レポートの作成が典型例です。このツールでは4つの質問でこの条件を確かめ、業務ごとに向く・条件つき・向かないを判定します。

RPAに向かない業務は何ですか?

人によってやり方や判断が違う業務、例外処理がよく起きる業務、操作する画面やルールが頻繁に変わる業務(外部のWebサイトなど)です。手順がそろっていない業務は、自動化の前に手順を書き出してそろえる必要があります。月1回程度しか発生しない業務も、削減できる時間が小さく投資に見合わないことがあります。

RPAの対象業務はどう選定すればいいですか?

候補を一覧にし、業務ごとに月の件数・1件の時間と、手順・例外・元のデータ・画面の変更を確かめます。この条件で向く業務のうち、年間の削減時間が大きい業務から始めるのが基本です。最初は1業務で成功させ、その実績を根拠に範囲を広げます。このツールに候補業務を入れると、その順番がそのまま出ます。

RPAの費用対効果はどう計算しますか?

年間削減額=月の件数×1件の時間×12か月×自動化で減る割合×時給、で効果を金額にし、そこからライセンス費・保守の工数を引いた額が正味の効果です。このツールは効果側(削減時間と削減額)を出し、「ROIを試算する」を押すと削減時間と時給をROI計算ツールに渡して、費用を入れた回収期間・ROIまで計算できます。

自動化で減る作業の割合は何%にすればいいですか?

自動化した後も人に残る作業(結果の確認・例外の対応・ロボットが止まったときの対応)を引いた値を入れます。初期値の80%は計算例として置いた値で、相場ではありません。テスト運用で1件あたりの残る作業時間を測り、実測の値に直すと稟議の根拠になります。