RACI表作成ツール(責任分担マトリクス)

RACI表(責任分担マトリクス)を無料で作成できるツール。種類別テンプレートを選び、タスク×関係者の関わり方を「責任・実行・相談・報告」の日本語で選ぶだけ——RACIをよく知らなくても作れます。責任者(A)不在・重複などの欠陥も自動チェックし、Excelに貼れる形式でコピーできます。

判定と生成された表
判定
対象タスク0
責任者(A)が決まったタスク
①でテンプレートを選ぶと、RACI表の下書きと判定の見え方が分かります。

表はキックオフで関係者と読み合わせ、合意してから配布してください。入力内容は外部に送信されません。

RACI表を組み立てる

1テンプレートを選ぶ

近い種類を選ぶと、タスク・役割・割り当ての下書きが入ります。②③で自分のプロジェクトに合わせて直してください。

2プロジェクト名と関係者

関係者(最大5列)。役割名・部門名・氏名のどれでも使えます。

3タスクごとに関わり方を選ぶ0件のタスク

RACIを覚えていなくて大丈夫です。それぞれの人がそのタスクに「どう関わるか」を、日本語の選択肢から選んでください。

責任 A最後にOKを出す人(1タスク1人)実行 R実際に手を動かす人相談 Cやる前に意見を聞く人報告 I結果を知らせておく人

迷ったら: 「この件で問題が起きたら誰に聞く?」の答えが責任(A)、「実際に作業するのは誰?」の答えが実行(R)です。関わらない人は「−」のままにします。

入力内容はブラウザ内だけで計算・保存され、サーバーには送信されません。「条件のURL」も入力値を#以降に載せるためサーバーへは送られませんが、URLを共有した相手は入力値を見られます。無料・登録不要で使えます。

使い方

  1. ①でプロジェクトの種類に近いテンプレートを選ぶ(タスク・役割・割り当ての下書きが入ります)
  2. ②でプロジェクト名と関係者(役割名・部門名・氏名)を自分のプロジェクトに合わせて書き換える
  3. ③の表で、各タスクへの関わり方を「責任・実行・相談・報告」から選び直す(判定が欠陥を指摘します)
  4. 「共有できる状態」になったら、Excel形式でコピーするか、そのまま印刷してキックオフで合意する

こんな場面で使える

  • プロジェクトのキックオフ「これ誰がやるんだっけ?」を始まる前に一枚の表で潰す
  • 部門をまたぐ取り組みシステム導入・業務改善など、関係者が多い仕事の責任の空白と重複を見つける
  • 停滞の立て直し進まないプロジェクトの原因(責任者不在のタスク)を可視化して仕切り直す

計算式・仕組みと根拠

  • RACIの4役割: R(Responsible)=実行担当 / A(Accountable)=説明責任者・承認者 / C(Consulted)=相談先 / I(Informed)=報告先
  • 欠陥チェック: Aが不在のタスク・Aが2人以上のタスク・Rが不在のタスクを自動検出します。
  • 根拠: 「Aは1タスクにつき1人」はRACIの基本原則で、責任者の不在・重複はプロジェクト遅延の典型要因とされています。

入力例と結果の読み方

テンプレート「システム導入」を選ぶと、要件定義から運用ルール策定まで9タスク×5役割(経営層・情報システム・現場部門・推進担当・ベンダー)のRACI表が下書きとして入り、判定は「共有できる状態」になります。試しにどれかのタスクのA(承認)を「−」に変えると、判定が「責任者(A)不在が1件」に変わる——この欠陥チェックが、表を作る価値の半分です。

よくある間違い

  • 関係者を全員列に並べる(ほとんどのセルがIで埋まった「全員に共有」の表になる。意思決定と実行に関わる役割だけに絞る)
  • C(相談先)を付けすぎる(タスクごとに会議が必要になり、表が遅延装置になる。「その人の入力なしに進められない人」だけをCにする)
  • 作って配って終わりにする(キックオフで読み合わせて合意する。体制が変わったら見直す)

境界条件・注意点

  • タスクは10行・役割は5列までです。それ以上必要な場合は、粒度が細かすぎる可能性が高いので「責任の変わり目」単位にまとめてください
  • 役割名は部門名でも個人名でも使えます(入力内容は外部に送信されません)
  • テンプレートの割り当ては一般的な例です。自社の決裁ルールに合わせて必ず調整してください

RACI表の読み方(R・A・C・Iの意味)

記号役割意味ルール
RResponsible(実行担当)実際に手を動かしてタスクを完了させる1人以上。多すぎると責任が薄まる
AAccountable(説明責任者)成果の最終責任を持ち、完了を承認する必ず1人だけ。不在・重複は欠陥
CConsulted(相談先)着手前・実行中に意見を求める(双方向)「入力なしに進められない人」だけに絞る
IInformed(報告先)決定・完了を共有する(一方向)周知だけなら表の外の配布リストで

日本の組織ではAを「承認者・決裁者」、Rを「主担当」、Cを「事前に話を通す人」、Iを「CCに入れる人」と 読み替えると、稟議・根回しの慣行とそのまま対応します。同じ人がAとRを兼ねるのは問題ありません。

プロジェクト種類別のRACIテンプレート4種

このツールに内蔵しているテンプレートの中身です(◯の位置は一般的な例で、自社の決裁ルールに合わせて調整してください)。 表の作り方の考え方は用語集のRACI(責任分担マトリクス)で解説しています。

システム導入のRACIテンプレート(タスク9件×役割5)
タスク経営層情報システム現場部門推進担当(PM)ベンダー
要件定義IRCAC
製品・ベンダー選定CRCA
予算の承認ACIR
契約手続きACIRC
データ移行ACIR
初期設定・構築ACIR
操作研修CRAC
本番切替の判断ARCRI
運用ルールの策定IRCA
業務改善プロジェクトのRACIテンプレート(タスク7件×役割5)
タスク経営層部門長推進リーダー現場メンバー関連部門
現状調査・課題の特定IARRC
改善案の立案CARC
効果試算ICAR
実行計画の承認ARRII
施策の実行IARC
効果測定ICAR
定着化・横展開IARCC
新サービス立ち上げのRACIテンプレート(タスク8件×役割5)
タスク経営層企画責任者開発・制作営業・マーケサポート
市場調査IAR
企画立案CACRC
投資判断ARII
開発・制作ARCC
価格設定ARC
販売準備・体制構築ICCAR
ローンチIARRR
振り返り・改善IACRR
社内イベント・セミナーのRACIテンプレート(タスク8件×役割5)
タスク主催責任者運営担当講師・登壇者広報総務
企画・目的設定ARCC
予算の承認ARC
会場・日程の手配IACR
集客・告知ICA
資料準備CAR
当日運営IARCR
アンケート回収・集計IAC
実施報告ARII

RACI表とWBSはどう使い分ける?

WBS(作業分解構成図)は「何を・いつまでに・どれだけの工数で」を管理する道具、RACIは「誰が・どの立場で関わるか」を 合意する道具です。実務では、WBSの主要タスク(中項目程度)を左列に置いてRACIを作り、 細かい作業分解と日程はWBS作成ツール側で管理する分業が使いやすい形です。 プロジェクト計画全体の作り方はWBSの作り方の記事を参照してください。

よくある質問

RACI(レイシー)とは何ですか?

RACIとは、プロジェクトのタスクごとに、R(Responsible=実行担当)・A(Accountable=説明責任者)・C(Consulted=相談先)・I(Informed=報告先)の4つの役割を一覧表で明確にする責任分担の手法です。関係者が多いプロジェクトで「誰がやるのか曖昧なタスク」をなくすために使います。

RACIのAとRの違いは何ですか?

R(実行担当)は実際に手を動かしてタスクを完了させる人、A(説明責任者)は成果の最終責任を持ち完了を承認する人です。日本の組織ではAを「承認者・決裁者」、Rを「主担当」と読み替えると分かりやすく、Aは1タスクにつき必ず1人だけ置くのが原則です。同じ人がAとRを兼ねることは問題ありません。

Aが2人いるタスクはなぜダメなのですか?

最終責任者が2人いると、意思決定のたびに両者の調整が必要になり、意見が割れたときに誰も決められなくなるためです。どうしても2部門の合意が必要な場合は、どちらか一方をA、もう一方をC(相談先)にして、最終決定権の所在を1つに固定します。このツールはAが2人以上のタスクを自動で検出します。

作ったRACI表はExcelに貼れますか?

貼れます。「Excel用にコピー」ボタンでタブ区切り形式がコピーされるので、ExcelやGoogleスプレッドシートにそのまま貼り付けると表になります。画面の表は印刷にも対応しており、キックオフ資料として配布できます。

RASCIやDACIとの違いは何ですか?

RASCIはRACIにS(Supportive=実行の支援者)を加えた5役割版、DACIは意思決定の場面に特化したフレームワーク(Driver・Approver・Contributor・Informed)です。通常のプロジェクトの役割分担はRACIで十分です。詳しくは用語集のRACIのページで解説しています。

このツールをよく使う方は、ブックマーク(⌘D / Ctrl+D)しておくと次回すぐ開けます。

最終更新: ・ 作成:Digital Sales 編集部

※ 本ツールの結果は入力条件に基づく参考情報であり、税務・法務などの専門的助言に代わるものではありません。重要な判断の前に免責事項をご確認ください。

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