ストック・フロー型マーケティング

【ストックorフロー】デジタルマーケティングの2つの戦略

ストック・フローマーケティングとは

デジタル技術の発展が目覚ましい現代で、デジタルマーケティングはビジネスにおいて欠かせないものとなりつつあります。

そんな、現代におけるデジタルマーケティングを大きく分類すると2つに分類する事ができます。

  • ストック型
  • フロー型

ストックとは「蓄積」をフローとは「流れ」を意味します。

それぞれ代表的な施策を上げてみましょう。

ストック型マーケティング

ストック型のデジタルマーケティング施策として、代表的なものは下記2つでしょう。

  • ブログ
  • YouTube
  • 口コミデータ

ブログやYouTubeは、コンテンツとして蓄積されていきます。

そして、ユーザーは過去のコンテンツにもアクセスできる為、コンテンツを増やせば増やすほどアクセス数が増える手法です。

その一方で、意図したタイミングや時期にアクセス数をコントロールすることが難しく、マーケティング施策の効果も比較的ゆっくりと現れます。

フロー型マーケティング

対するフロー型マーケティングの代表的な施策をあげると。

  • SNS
  • デジタル広告
  • メルマガ
  • プッシュ通知
  • インフルエンサーコラボ
  • セール・クーポン

フロー型は、基本的にその日その時のアクセスを目的とし、コンテンツを蓄積することを目的としません。

基本的には、その時に消費するコンテンツでユーザーを集める手法です。

コンテンツが流れる為、絶えず施策を打ち続ける必要があるため体力が必要な手法でもあります。

その分、意図したタイミングでアクセスを集めやすく、施策効果も素早く反映されるので、マーケティング施策のPDCAが回しやすいという特徴もあります。

ストック型マーケティングが向いているシーン

ストック型マーケティングは、コンテンツを蓄積すればするほど、安定したアクセス数を稼ぐ事ができます。

コンテンツを自前で用意する場合は、記事作成や動画編集など多大な労力を要しますが、予算面では投資対効果が高いマーケティング施策です。

簡単に言えば、予算が無くても時間と労力をかければアクセスを集める事ができる手法です。

現に、多くのスタートアップや中小企業、個人事業主等は、ストックマーケティングによるアクセスでビジネスが成り立っています。

中小が大企業に勝てるチャンス

ストックマーケティングは泥臭いですが、良質なコンテンツを量産できれば、個人や中小企業でも時間をかけて大企業と遜色ないアクセス数を低予算で実現できる可能性を秘めています。

対する大企業は、マーケティング予算を「年」や「期」単位で取ってくる性質上、その予算期限内での投資対効果を求められます。

しかし、ストックマーケティングは確実にその期間内で効果が証明できるタイプの施策では無いので、マーケティング部門の成果として証明しにくいと言えます。

その為、多くの予算は広告やセール等のフローのマーケティング施策に投下されています。

フロー型マーケティングが向いているシーン

フロー型マーケティングは、広告やセールプッシュ通知などアクセルを踏みたいタイミングで仕掛けられるマーケティング施策です。

  • 3ヶ月以内にビシネスを拡大したい
  • 年末商戦で競合より売りたい
  • 期末余った予算を最大限無駄なく事業に使いたい
  • 商品リリースのタイミングで盛り上げたい

このように、明確な期日や目標が決まっておりそこに向けてアクセス数や、アクション数を増やしたい時にフロー型マーケティングが向いています。

つまり、ストック型と違いフロー型はある程度アクセス数の増加を狙ってコントロールする手法とも言えます。

広告やセール等の、費用が必要なものだけでなく、所有している顧客リストへメールを送る事によりアクションを促す等低予算のフロー型マーケティングも多数存在します。

テストマーケティングにも向いている

またフロー型マーケティングは、テストマーケティングにも向いています。

予算と期間を絞って、テスト的にアクセスを集めて傾向をテストし、PDCAを回すマーケティング手法です。

ストック型マーケティングの場合、効果が出るまでに時間がかかる為、素早く施策効果を図るにはフロー型マーケティングが向いています。

ストック型マーケティングの代表的な手法

ここからは、それぞれのマーケティング手法の中でも代表的な手法について掘り下げて解説します。

ブログ

ここで言うブログは、日記ではなく記事系のコンテンツやオウンドメディアを指します。

ビジネスに沿ったキーワードを選定し、ユーザーニーズを想定して記事コンテンツを作成します。

特に重要なのはSEO対策であり、ユーザーの検索経由のアクセスが大目的となります。

SEO対策をしていない記事を量産しても、アクセス数の拡大には繋がりません。

YouTube

近年発展目覚ましいのがYouTubeへの動画コンテンツの蓄積です。

自分のチャンネルを開設し、動画という形でコンテンツを蓄積することにより、認知向上、またはアクセス数アップを実現します。

ブログと同じく、どのようなキーワードで検索されるかに加え、どのような動画の関連コンテンツとして表示されるかもアクセス数アップのためには重要です。

口コミデータ

ストック型マーケティングで唯一自分で蓄積できないのが口コミデータです。

食べログやアマゾン等、ユーザー投稿による口コミ数も蓄積されれば、新たな顧客を呼び込むチャネルとなります。

口コミやコメント、星の評価を促すようなアプローチが口コミデータの蓄積に繋がります。

例えば、ゲームアプリであればある程度のチュートリアルを突破し、最初のボスを倒しユーザーの満足度が上がったタイミングで星の評価をさせる仕掛けを作る等です。

フロー型マーケティングの代表的な手法

SNS

SNSアカウントへの投稿は、アカウントやフォロワーの蓄積という意味ではストックの側面も持ちますので、中間的な存在とも言えます。

ただし、基本的にユーザーはフィードに流れる情報として捉える事が多く、過去のコンテンツに熱心にアクセスする事は少ないといえます。

リツイートや良いね等を通して、爆発的な瞬間アクセスを生む可能性を秘めたSNSは、非常に強力な武器ですが、その反面こまめな運用も必要になります。

絶えず新しい情報を発信し続ける必要がある為、継続的に更新できるかを事前に想定する必要があります。

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デジタル広告

デジタル広告は、フロー型マーケティングの代表格と言えます。

Facebook、Google、Twitter等のデジタルメディアに広告を投下する事により、高い精度で興味を持った人を集める事ができます。

ピンポイントで素早く効果が出せる反面、継続的に費用が発生し、広告を止めるとアクセスも止まりますのである程度の資金体力が必要でしょう。

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メルマガ

メールマガジンや、情報メールの送信は、発信先のリストを保有していれば非常に強力なマーケティング施策です。

個人に対して1to1のアプローチができるだけでなく、メールアドレスを取得していれば広告と違いアプローチ費用はかかりません。

ただし、多くユーザーは日々大量のメールを受け取っており、その中で開封し読了してもらうには試行錯誤が必要です。

ユーザーにとって、より良いタイミング、より良い内容を想定してメールを送る為に、マーケティングオートメーション等のツールを使う事が一般的です。

プッシュ通知

アプリをインストールしているユーザーに対して、プッシュ通知も重要なマーケティング施策です。

アプリにアクセスして欲しいタイミングを狙ってプッシュ通知を打つ事で、アクセス数をコントロールできます。

ただし、ユーザーにとって利点が無いプッシュ通知を多様すると、通知をオフにされる為、より有益な情報を通知する事が重要です。

インフルエンサーコラボ

有名人や、インフルエンサーとのコラボ・提供も大きな影響を与えることができますが、多くの場合は期間が限られています。

特に著名人のYouTubeやInstagramに提供という形で取り上げてもらう事で、爆発的な流入が見込めます。

商品やサービスを届けたいユーザーと似た属性のフォロワーを持っているインフルエンサーの選定が重要になります。

セール・クーポン

デジタルマーケティングに関わらず、セールやクーポンは一時的な売上や流入には効果的な手法です。

その中でもデジタルを活用することで、特定の人だけにセールやクーポンを出し分ける事ができます。

つまり、全員に対してクーポンを配るのではなく、より買ってくれる確率の高い人や、単価の高い人にクーポンを出すことにより戦略的な売上拡大が見込めます。

まとめ

ストック型、フロー型それぞれのマーケティング手法ごとに強みと弱みがあります。

どちらかではなく、どちらも活用しデジタルマーケティング全体として効果を出すのが本質的でしょう。

このようにデジタルマーケティングに関わる職種は、顧客を想定して様々な施策を考えるとてもクリエイティブな仕事です。

マーケティング職に興味がある人は、ぜひマーケター特化型のエージェントから情報収集をしてみる事をおすすめします

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