セカンドパーティデータとは?
セカンドパーティデータ(2nd Party Data)とは、自社が保有しているデータではなく、特定のパートナー企業から得た外部のデータを指します。
すぐ理解するには難しい言葉なので、他の言い回しでも説明してみましょう。
・データエクスチェンジで得たデータ
・他社の1st Party Dataを合意の上で利用する
・マーケット経由で入手し合法に利用できるデータ
セカンドパーティデータの取得
ファーストパーティデータ(1st Party Data)とは?
- HPの閲覧データ
- WEBフォームに入力したデータ
- 自社アプリの利用者データ
- 展示会で手に入れた名刺
これらのデータは、自社で取得したデータ、つまりファースト(私のデータ)として区分されます。
1st party data(ファーストパーティデータ)とは、自社が収集したデータを指します。自社が使えるあらゆるチャネ…
セカンドパーティデータとは?
前述したファーストパーティデータですがデータ販売プラットフォームに出品することによって、他の企業がデータを購入する事ができます。
上の図で言うと右側の企業が、データ販売プラットフォームから購入したデータがセカンドパーティデータです。
つまりセカンド(あなたのデータ)という意味です。
どんな時に使う?
セカンドパーティデータの使い道は多数ありますが、デジタル広告のターゲティングに利用されることがほとんどです。
デジタル広告とは
デジタルを活用し、データを取得、配信する広告テクノロジーです。配信先としては、Google、Facebook、Twitter等様々ですが、詳しくは下記で解説しています。
インターネット広告(デジタル広告)を学ぶポイント3点を徹底解説。リスティング広告、SNS広告、YouTube広告などをタ…
ターゲティングに利用する
多くの企業は、広告を使って新規顧客を獲得したいと考えています。
そんな時、デジタル広告には沢山のターゲティングメニューが用意されています。
・広告メデイアが用意する興味関心データ
・年齢・性別ターゲティング
・地域ターゲティング
さらに、ターゲットを広げれば、関連性の低い人にも広告が表示されてしまう為、広告効果も悪くなってしまいます。
そんな時に、自社の顧客に似た人のデータ(セカンドパーティデータ)を購入し、それらの人に広告を出すことができれば、広告効果を保った上で新規顧客を多数獲得することができます。
これが、代表的なセカンドパーティデータの利用方法です。
誰がデータを販売している?
では、誰がデータをデータ販売プラットフォーム(データエクスチェンジ)で販売しているのでしょうか?
何社か例を上げてみましょう。
Tポイント
カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が手掛ける「Tポイント」は約7000万人の購買情報を保有しています。
例えば、お店で靴を顧客が買えば、靴の購買履歴が取れます。さらにその顧客データとTポイントデータを連携すれば、その顧客の他の購買データも取得できるのでさらなるマーケティングが可能になります。
Shufoo!(シュフー)
スーパーのチラシを閲覧できる無料アプリを展開する、凸版印刷のサービスです。
無料でチラシを見れる便利なアプリですが、約3000万人の主婦層のデータをAudience Oneというデータエクスチェンジサービスで販売しています。
これによりデータの購入者は、購買欲の高い子育て層のデータを手に入れる事ができます。
データ利用に不安は無いの?
顧客データを企業から購入するとなると、漠然とした不安を感じることもあるでしょう。
個人情報に敏感な現代で、個人情報の売買は確実に同意を取得する必要があります。
データ販売企業も、利用者からデータのり活用に関する同意を取得しているので、基本的には問題ありません。
ゼロパーティデータには及ばない
効率的に見込み顧客データを入手できるセカンドパーティデータですが、あくまで他社のデータです。
自社のビジネスに活用する事を想定して、直接取得したデータでは無い為必ずしも有益なデータであるとは限りません。
これからの時代、顧客から直接取得するだけでなく、直接同意を得て取得するデータであるゼロパーティデータの優位性が高まる事は必然です。
マーケターは引き続き、直接顧客からデータを引き出す方法を模索しながら、うまくセカンドパーティデータも掛け合わせて利用する事が望ましいでしょう。
ゼロパーティデータについては、下記で詳しく解説しています
近年ゼロパーティデータという言葉が広まりつつあります、ゼロパーティデータとは「同意を得たデータ」を指しており、ファースト…