運転資金・CCC計算ツール

売掛金の回収サイト・在庫日数・買掛金の支払サイトから、CCC(キャッシュ・コンバージョン・サイクル)と必要運転資金を計算する無料ツール。資金繰りの状態を判定し、改善ポイントが分かります。

  • 登録・ログイン不要
  • 無料
  • 入力値をサーバーに送信しません
CCCのタイムライン

左の ① から順に入れると、CCC(現金化までの日数)と必要運転資金が出ます

CCCのタイムライン — 仕入日を0日として、いつ払っていつ入るか

① 年商 → ② 原価率 → ③〜⑤ の日数を入れると、在庫・回収・支払の日数を横に積んだ図が出ます。

年商と3つの日数を入力すると、資金繰りに必要な運転資金を計算します。CCC(回収サイト+在庫日数−支払サイト)が長いほど、売上が伸びても現金が増えない構造になります。

計算式は銀行融資でも使われる経常運転資金の標準式です(売上債権=日商×回収サイト、棚卸資産・仕入債務=日商×原価率×日数)。売上が伸びると必要運転資金も比例して増える点に注意してください。

年商と3つの日数を入れる
日商 = 年商 ÷ 365
在庫・仕入は原価ベースで計算
納品から入金まで
在庫ゼロなら0
仕入から支払まで
例:

入力内容はブラウザ内だけで計算・保存され、サーバーには送信されません。「条件のURL」も入力値を#以降に載せるためサーバーへは送られませんが、URLを共有した相手は入力値を見られます。無料・登録不要で使えます。

使い方

  1. 年商(年間売上高)を万円で入力し、売上原価率(%)を入力する
  2. 売掛金の回収サイト・在庫日数・買掛金の支払サイトをそれぞれ日数で入力する
  3. CCCと必要運転資金・月商の何ヶ月分かを確認し、判定に沿って改善余地を検討する

USE CASESこんな場面で使える

  • 資金繰りの現状把握「黒字なのに現金が増えない」原因を回転日数で特定する
  • 融資の申込み準備必要運転資金の根拠を、銀行が使うのと同じ計算式で示す
  • 成長時の資金計画売上が伸びたとき運転資金がいくら必要になるかを条件を変えて試算する

FORMULA計算式・仕組みと根拠

  • CCC = 売掛金回収サイト + 在庫日数 − 買掛金支払サイト(仕入代金を払ってから売上代金を回収するまでの日数)
  • 売上債権 = 年商 ÷ 365 × 回収サイト / 棚卸資産 = 年商 × 原価率 ÷ 365 × 在庫日数 / 仕入債務 = 年商 × 原価率 ÷ 365 × 支払サイト
  • 必要運転資金 = 売上債権 + 棚卸資産 − 仕入債務
  • 根拠: 経常運転資金の標準的な算定式で、銀行の融資審査でも同じ考え方が使われます。

EXAMPLE入力例と結果の読み方

年商1億2,000万円(12,000万円)・原価率60%・回収サイト60日・在庫30日・支払サイト30日と入力すると、CCCは60+30−30=60日。売上債権約1,973万円+棚卸資産約592万円−仕入債務約592万円=必要運転資金は約1,973万円で、月商(1,000万円)の約2ヶ月分です。この金額が常に現金として寝ている状態を意味し、売上が伸びるほど必要額も比例して増えるため、成長期ほど資金繰りに注意が必要と読みます。

PITFALLSよくある間違い

  • 利益が出ていれば資金繰りは大丈夫だと考える(売上増は運転資金の増加を伴うため、急成長期ほど資金が不足しがちです)
  • 回収サイトに締め日から支払日までの日数だけを入れる(納品から入金までの実日数で入力します。月末締め翌月末払いなら平均45日程度)
  • 在庫を売価で見積もる(棚卸資産は原価ベースです。このツールは原価率を掛けて自動計算します)

NOTES境界条件・注意点

  • 現金商売(前受け・即金)の場合は回収サイト0日で計算してください。CCCがマイナスなら支払より先に入金がある理想的な状態です
  • 季節変動が大きい事業では、繁忙期ベースの年商で計算すると必要額のピークを見積もれます
  • 簡易モデルのため、実際の融資判断では試算表・資金繰り表とあわせて確認してください

運転資金の計算式

運転資金は「入金を待つ間、先に出ていくお金の立て替え額」です。 売上債権・在庫・仕入債務の3つから計算します。

要素計算式意味
売上債権(売掛金)日商 × 回収サイト日数入金待ちの売上。回収が遅いほど膨らむ
棚卸資産(在庫)日商 × 原価率 × 在庫日数現金が姿を変えたもの
仕入債務(買掛金)日商 × 原価率 × 支払サイト日数支払いを待ってもらえている分(マイナス要素)
必要運転資金売上債権 + 在庫 − 仕入債務常に立て替えておく必要がある金額

年商1.2億円(日商約33万円)なら、回収サイトが1日延びるだけで必要運転資金は約33万円増えます。 売上が伸びるほど運転資金も増える(黒字でも資金が詰まる)のがこの構造の怖さです。

条件別の例で試す(年商1.2億円・原価率60%)

条件CCC必要運転資金判定
回収60日・在庫30日・支払30日60日約1,973万円注意
回収90日・在庫30日・支払30日90日約2,959万円危険
回収45日・在庫90日・支払40日95日約2,466万円危険
回収40日・在庫なし・支払30日10日約723万円健全
前受金で回収15日・在庫なし・支払30日−15日不要(約99万円の余裕)理想

運転資金を圧縮する打ち手

打ち手内容
回収サイトの短縮新規契約から支払条件を交渉する。既存の一括変更より現実的
前受金・着手金受託・プロジェクト型なら着手時に一部入金してもらう設計が最も効く
在庫日数の圧縮発注ロットの見直し、売れ筋への絞り込み
支払サイトの交渉仕入先との関係を壊さない範囲で。下請法の対象取引では60日以内の制約に注意

考え方の詳細は運転資金の解説記事で、 入金日の具体的な計算は支払サイト・入金日計算ツール、 用語は用語集の支払サイトを参照してください。

FAQよくある質問

CCC(キャッシュ・コンバージョン・サイクル)とは何ですか?

仕入代金を支払ってから売上代金を回収するまでの日数で、「回収サイト+在庫日数−支払サイト」で計算します。CCCが長いほど手元資金が長く寝ることになり、必要運転資金が増えます。マイナスなら入金が支払より先行する理想的な状態です。

必要運転資金の目安はどのくらいですか?

業種によりますが、月商の1〜2ヶ月分が一般的な水準です。3ヶ月分を超えると回収サイトの長さか在庫の多さに改善余地があることが多く、銀行融資でも経常運転資金として月商の2〜3ヶ月分が一つの目安とされます。

運転資金を減らすにはどうすればいいですか?

効果が大きい順に、①売掛金の回収サイト短縮(請求サイクルの見直し・前受金の導入)②在庫の圧縮(発注ロットの見直し)③買掛金の支払サイト交渉です。ただし支払サイトの延長は仕入先との関係に影響するため、まず自社の回収と在庫から着手するのが定石です。