Apple独自検索エンジン

Appleが独自の検索エンジンを開発?ハードを抑えてGoogleを追い込む未来

アップルが独自検索エンジン開発との報道

米アップル(Apple)が、独自の検索エンジンの開発に向けて活動を本格化させていると、英紙フィナンシャル・タイムズが報じました。

アップルはこれまでも、Googleの検索部門トップを務めたジョン・ジャナンドレア氏をAI人工知能のシリ(siri)の開発支援として採用するなど、水面下でその動きを活発化させていました。

9月にリリースしたiOS14では、既にホーム画面にWEBサイトの検索結果を表示する機能が搭載されており、この検索結果からWEBサイトの直接リンクします。

つまり、Googleを介さずsiriがWEB検索結果をコントロールできる状態になりつつあると言えるでしょう。

アップル_独自検索エンジン

ハード(端末)を抑えるアップルの強さ

アップルの強みは圧倒的なハードの魅力ですが、ハードを牛耳った今、ソフト面の充実を加速し顧客の囲い込みを一層強める事が想像できます。

例えば、アップルのデフォルトブラウザSafariにおいては、iOSのアップデートを重ねるごとにCookieを使ったトラッキング行為を防止する施策(Intelligent Tracking Prevention)が強化されています。

これは明らかに、消費者のデータプライバシーを縦にして、デジタル広告業界を牛耳るFacebook・Google潰しに他なりません。

今回の独自検索エンジン開発が本格的に進めば、Googleの検索シェアの多くを奪う事が想定されます。

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成長の源泉はサスティナブルへ

世界一とも言える巨大企業となったアップルが、さらにビジネスを拡大するには、GoogleやFacebookの領域に踏み込む必要があります。

その足がかりとして、検索や広告などデータプライバシーに疑問が上がりやすい領域に、クリーンなビジネスモデルを提示しようとしているのがアップルです。

あなたのデータが、あなたの為だけに使われる事をハードを提供するアップルが保証します。というようなメッセージは、サスティナブルなビジネスが求められる現代に受け入れられやすいメッセージでしょう。

つまり、ハードという強みを持つアップルは、今後サスティナブルを武器にGoogleやFacebookと戦う準備が整いつつあると推測できるのでは無いでしょうか。

 

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