月300円から?無印良品が家具の月額レンタルサービスを開始

無印良品が家具の月額定額サービスを開始

1月15日無印良品を展開する株式会社良品計画が、無印良品の家具の月額定額サービスを日本全国182店舗で開始したと発表しました。

現時点で対象となる家具は以下の通り。

対象家具

  • ベッド
  • デスク
  • チェア
  • 収納

サービスの概要についてチェックしてみましょう。

利用方法

無印良品の月額定額サービスサイトにアクセス

商品の選定

商品画像が大きく表示されているので、希望の商品を選択。現時点でラインナップはかなり限られているようです。

ちなみに商品は全て新品で、中古は含まれないようです。

無印良品月額サービス

契約期間でシミュレーション

無印良品月額サービス

契約期間を選択すると、月額いくらで利用できるのかシュミレーションができるようになっています。

選べるのは1年、2年、3年、4年の4パターン。

申し込みは店舗で実施

まさかのWEBから申し込みはできませんでした。WEB上はシュミレーションのみで、申込みは対象となる全国182の店舗で実施してくださいとの事。

このようなサービスを展開するなら、WEB完結させて欲しかったところです。

初代バチェラーで有名な久保 裕丈 さんが展開する家具のサブスクサービスCLASは全てWEB完結かつ、種類も豊富なので、まだまだ改善の余地はありそうです。

商品の受け取り

申込後、商品は自宅に配送され、到着した翌月から月額料金が発生するようです。

お届け日時は、契約時に指定します。

利用終了後の選択肢

契約期間が終わったら選択肢は3つです。

  • 返却
  • 契約延長
  • 買取

返却時の送料は無料&梱包は不要

返却時の送料はいらないようです。梱包も不要なので、契約満期になれば引き渡し業者に渡すだけですね。

このあたりの返却システムは満足度が高そうです。

契約延長は4年まで

契約延長は最大4年までなので、最初から4年で契約した場合それ以上の契約延長はできない仕組みになっています。

買取は手数料発生

契約期間中の買取はできないようです。契約終了後に買取の選択肢が生まれます。

また買取には手数料が発生し、契約年数、商品によって手数料は異なる為店舗スタッフへの確認が必要です。

壊したらどうなる?

通常の利用範囲内での故障や破損は、継続利用、もしくは無償で修理してもらえるようです。

さすが大手のサービスだけあり、安心感があります。

もちろん故意の破壊や、災害による破損までは保証してもらえないようです。

家具レンタルのターゲットは誰?

世の中の流れが、所有から利用に変化している中で、家具のサブスクリプションサービスが始まる事も既定路線ではありました。

ただし、利用者となるターゲットがどこまで存在するかがポイントとなります。

学生

ある程度在籍年数が決まっている、大学生が一人暮らしを始めるタイミングには、非常にフィットしやすいでしょう。

特に学生時代の住居や趣味嗜好は、大人になると変わります。

家具という大きな買い物で有るだけに、気軽に利用して、人生のステージが変わったら乗り換える選択肢は魅力的です。

未成年でも親の同意があれば、申込みできるようです。

単身赴任、転勤

一時的な住居や、最低限の生活家具があれば十分であるシーンでも利用価値は高いでしょう。

単身赴任先や、転勤先での活用が想定されます。

テレワーク

デスクとチェアの需要が高いと思いますが、テレワークとレンタル家具は相性が良いでしょう。

コロナをきっかけにテレワークを始めたとしても、いつまで続くかわかりません。

また出社するようになったら高額な家具を買うのは無駄というものです。

大きな投資を迫られているテレワーカーたちに、定額家具レンタルは朗報でしょう。

環境面から考えた家具レンタル

家具の特性上、廃棄する際は大きなゴミになります。

また、使えない訳では無いけどインテリアの趣味嗜好が変わったり、より良い家具を見つけて、まだ使える家具を捨てた経験は多くの人がお持ちでしょう。

無印良品の家具レンタルサービスは、返却した家具は廃棄されず、リサイクルされるとのことです。

環境に配慮した、持続可能な生活を目指すべき現代のニーズにも合致しています。

現代にフィットしたマーケティング

所有から離れ、利用を想定したサブスクビジネスは現代にフィットした優れたマーケティング戦略であると言えます。

ただし、現時点で無印のサービスが素晴らしいかといえば、まだまだ改善の余地は大きそうです。

  • 製品のラインナップ
  • WEBからの購入導線
  • 利益率の低い物販

ラインナップや導線設計は、時間をかければ改善できますが、物を売るという根本的な仕組みは変わりません。

利用を前提としたサブスクビジネスは、限界費用がゼロであるデジタルデータ(音楽や動画等)にはフィットしますが、現物を販売するビジネスでは必ずしも100点のマーケティング手法ではありません。

自動車のサブスクビジネスであるKINTOなども伸び悩んでいる印象です。

まだまだ、始まったばかりの家具レンタルなので、今後このような課題をどう乗り越えていくか楽しみです。

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