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【大暴落】USTとLUNAに何が起こったのか?時価総額9位のトークン大暴落4日間の考察

USTとLUNAに何が起こったのか?

執筆時点(2022/05/13)でこの4日間に何が起こったかを考察しているRoute 2 FI(@Route2FI)氏のスレッドが非常にわかりやすかったため、日本ユーザーに向けて翻訳します。

Curveでの大規模な売りから始まる

すべてはCurveでの大規模な売りから始まった。8500万ドルのUSTからUSDCへのスワップがあり、3プールがわずかにバランスを崩した。

Curveプールをバランスに戻すため、5万ドルのETHが売られ、さらに2万ドルのETHがBinanceに送られました。

Twitterで急速に噂が広がる

次に、何かが起こっているかという噂がTwitterで急速に広まる。

これが、アンカーでの$USTの20Bの引き出しにつながる。

この時、ペグは0.987-0.995の間で動いています。

しかし、最初の防衛には成功します。しかし、ペグが完全に回復することはありませんでした。

攻撃者が成功するための4つの要因

続きを深堀りする前に、攻撃者が成功するための4つの要因を見てみましょう。

  1. 攻撃者はジェミニから10万ドルBTCを借りた(彼らはこれをショートしている)
  2. 攻撃者は、OTCで$1B $USTの取引を行う。
  3. LFG(ルナファウンデーションガード)がペグを守るための防衛策として、3月と4月に$BTCを購入すること
  4. 3プールから4プールへの切り替えの発表

Curveの流動性がゼロに

さて、話を元に戻します。

LFGは新しい4プールの準備として、Curveの3プールから$150M $USTを削除しているわけですが、その後、攻撃者はOTCで買った$USTのうち$350Mを使ってCurveのプールに流出させています。

次に、Curveの流動性がゼロになります。
ペグは0.97-0.98まで低下しています。

アンカー・デポジットは、この時、本当に暴落し始めています。
噂はすぐに広まりました。

アンカー預金は最高で$14Bでしたが、文字通り1分間に$10Mずつ預金が減っていくのが見て取れたと記憶しています。完全にパニック状態でした。

ペグは0.97ドルになり、人々は怯え、その上ナスダックと株式市場は大量に下落し、$BTC価格の下落、アルトコイン価格の下落につながり、$LUNA価格は暴落しています。

大規模なデペッグ

しかし、攻撃は終わっていません。攻撃者は今、$650M $USTを残しており、それをBinanceで売り始めているのです。

何が起こったと思いますか?大規模なデペッグです。

LFGが介入し、ペグを元に戻そうと$BTCを売って$USTを買っているのです。

今、デススパイラルは勢いを増し始めている。

どのように?

  1. 攻撃者が$USTを投棄
  2. LFGは$USTを買って($BTCを売って)ペグを回復させようとする。
  3. 売り圧力が強くなり、$BTC価格が下落。
  4. ペッグ解除がさらに進むため、パニックが増加。
  5. アンカー預かり金が減少→取引所で必死に$USTを売ろうとする。
  6. これにより、$USTに新たな売り圧力がかかり、$USTのデペッグが進む。
  7.  LUNA / $USTの仕組みへの不安から$LUNAの価格が暴落。
    ($UST売り=$LUNAの流通量増加=$LUNA価格下落) -トレーダーは$USTを空売りし始める。
  8. トレーダーは$LUNAをショートし始め、$LUNA価格がさらに下落、また$USTもショートする(FTXで可能)。
  9. そして、中央の取引所は、$USTの引き出しを禁止し始め、パニック状態に。
  10. 結局、LFGは、これは勝てないレースだと理解し、ペグを出血させる。昨日は$UST / $USDTは$0.23まで下がりましたが、今は$0.5前後で推移しています。

しかし、話はここで終わらない。

Do Kwonの救済計画

このような状況の中、Do Kwon は救済計画をほのめかしている。

個人的には、もっと早く来るものだと思っていた。

上のツイートから、彼が救済策を打ち出すまで、ほぼ19時間かかりました(このツイートにリンクあり)。

最初のDo Kwonのツイートの時点では、ペグはそれほど苦しくなかったので、これは興味深いことです。

このチャートはTradingviewで作成したもので、5月10日と5月11日の2つのツイート間のペグの動きを示しています。
さて、ではその間に何が起こったのでしょうか?

UST

誰もが救済策を待ち望み、誰が本当にこの救済策をやりたがっているのかが話題になっていました。

このとき、$LUNAの価格はほぼ24時間(5月10日)、$30-35のあたりで推移していました。
まだ希望はあった、救済計画が来ていたのだ。

そのLarry Cermak(@lawmaster)はこんなツイートを投稿した。

市場はすぐに反応し、それから4時間のうちに$LUNAの価格は$15まで下がっている。

なぜ下がったのか?

IMOはその理由が、計画がしっかりしていないように見えたからです。

誰が買いたいかというと…デススパイラルの中、1年ロックで15ドル(当時は30ドルだったので50%引き)の$LUNAを買いたいと思うでしょうか?

時間は流れ、人々はまだこの計画を待っている。ドゥグォン氏が救出についてツイートしてから8時間が経過した。

翌朝、Do Kwonは救済策を打ち出すが、評判は芳しくない。本当に救出計画はなかったのです。

少なくとも$LUNAチックにはない。今の計画は、ペグを救うために$LUNAトークンをスローブリードアウトさせることだからだ。

また、Do Kwonは、アルゴモデルから他のもの(おそらく$FRAXのようなもの)に移行することをほのめかしています。

LUNAの価格は、今後5時間以内に5ドルから0.80ドルまで下落します。

それと、$LUNAのハイパーインフレは、いつまで続くのだろうか?

つまり、これは時間がかかるかもしれない。

今、$LUNAを買うべきか?

絶対にダメだ。ペグを救うことが最優先だ。LUNAの価格は希薄化する。もし買うとしたら、それは超ハイリスクだ。

LUNAのステーク報酬が22%になったと投稿している人がいるのを見ると、ひどいものだ。確かにそうなんですけどね。

でも、99%以上下がる可能性のあるトークンに、22%のAPRがあるなんて

さらに99%下がる可能性があるトークンに22%の金利がかかるのか?ゼロだよ。

Terraの次は何ですか?

それはまだ未回答のままです。しかし、ほぼ100のdAppsで構築された良いインフラがたくさんある

そもそもTerraの魅力はきれいなUXでスムーズなシステムにありました。

そして、Terraのシステムには大量のギガブレインが存在する。もしかしたら、何かしらの再構築があるのでは?

この中で一番悲しかったのは、$LUNA-tokensをステイクしたまま、24日間の出金期間のために、それを解除できない人がどれだけいたかということです。

すべてがあっという間

このような状況で、あなたはどのように反応しますか?

大きく下落しているオンチェーン資産($LUNA)に$USTを売却して損をしますか?

それとも、大きく下落しているBinance、Kraken、Coinbaseに送りますか?という負け惜しみでした。

そのため、多くの人はむしろ、すべてがうまくいくことを願い、何もしないことを選んだのでしょう。

なにがこの攻撃を防いだのか?

もし、4プールが生きていたら、もっと大変なことになっていたでしょう。

なぜなら、4プールをクリアするだけで、3億5千万ドルではなく、30億ドルが必要になるからだ。

このタイミングは偶然ではありません。誰がやったのか?

現時点では、わからない。CitadelとBlackrockがこの背後にいるという大規模な噂はFUD(悪い噂)でした。

最大の教訓

この72時間から得られる最大の教訓は、「失敗するには大きすぎるコインはない」ということと、「自分の全資産を1つのエコシステムに置いてはいけない」ということだ。

AnchorとTerraで構築されたすべてのアプリ、Cosmos全体のエコシステム、ago stablesの信頼、DeFi全般の信頼、そして市場全体が(一時的に)ダウンするなど、この波及効果は甚大です。

攻撃者はどれだけのことをしたのでしょうか?このスレッドをご覧ください。
OnChainWizard
:

この素晴らしいスレッドもご覧ください。
jonwu
による、デペグの詳細についての素晴らしいスレッドもチェックしてください。

予定より長いスレッドになりました。

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