IT業界で働く営業の転職
IT業界で働く営業は、非常に転職がしやすい職種です。
理由としてはIT業界内の営業人材不足や、スキルの横展開がしやすいという特徴から来ています。
転職によって大幅な年収アップや、キャリアアップが狙えるIT営業の転職。
今回は、そんなIT業界の営業が転職する際に必要な「自分の強み」を語るスキルについてご紹介します。
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役職よりスキル
IT営業で「自分の強み」を語る時に現職での役職を強みとして語る人がいますが、これは効果的ではありません。
特に上位役職以下のPR効果は非常に薄いと考えてください。
日系企業の役職では、主任、係長、部長など、外資系やベンチャーならチーフ、マネージャー等が該当します。
CTO、CMO、専務執行役員、取締役クラスの役職になればPR要素にはなりますが、それ以下の役職の影響力は低いと考えましょう。
主任、係長、課長、部長、チーフ、シニア、マネージャー等
CTO、CMO、専務執行役員、取締役等
求められるのは即戦力
訴求すべきはスキルセット
金融業界の大手企業に対して、勘定システムを販売していました。要件定義から役員等へのプレゼンテーションまでが得意です。
ダイレクトレスポンス系のIT企業に対して、リスティング広告を中心としたデジタルマーケティングの支援を行っていました。広告を中心としたマーケティング戦略策定が得意です。
300名以下の中小企業に対して、新規のHP制作案件の営業をしていました。数を攻めるエリア戦略と、短期間での受注設計が得意です。
インサイドセールスとして、内勤営業部隊の立ち上げを行っていました。メンバーの育成、仕組み化が得意です。
短くまとめましたが、役職を語られるより、具体的にその人を雇う即戦力としてのメリットが見えやすいと思います。
この人を雇えば、こんな事をやってくれそうだ、あの部署に配置したいなど、より具体的なイメージを持たせる事ができるかがポイントです。
文系職だからこそ自分を語る
同じIT業界で言うとエンジニアは、扱える言語や、実績物で評価してもらえる分、ある程度即戦力としてのイメージが湧きやすいです。
しかし、営業やマーケター等のIT業界における文系職は、何ができるか見えにくい職種でもあります。
だからこそ、「自分を語る」というスキルが転職では大いに役立ちます。
ストーリーで人は動く
伝えにくいスキルを伝えるには、ストーリーを使うのが効果的です。
例えば野菜を売る時に、これは農家の方が「こんな思いで、こんな製法で作った野菜で、こんなにも栄養分が豊富なんです」とストーリー伝えるとよく売れます。
さらにそれを買った人が、別の人にストーリーを語り継ぎます。
これは、自分を語る時も同じで、こんな背景があったので、自分はこんな事ができますとストーリーを用意すると効果的です。
さらに面接官が、他の意思決定者に、どんな人が採用試験を受けに来たのかうまく伝達してくれます。
Aさんは、あの〇〇銀行の基幹システム案件を、5社コンペで勝ち抜いたらしく、今でも先方役員の〇〇さんとは一緒にゴルフに行く仲らしいよ。実際ゴルフで意気投合したのが決め手だったらしい
可能な限りポジティブな内容で、ありきたりではないユニークさを意識すると良いでしょう。
IT以外でも良い
強みが語れるのであれば、必ずしもIT業界でのスキルで無くても構いません。
大層な経歴や実績が無くても、あなたは何ができる人なのかを伝える事が大切です。
特に外資系IT企業などは、スペシャリストを求めており、個人の特性をアピールする事を重視されます。
業界特化スキルは汎用性が高い
IT企業は、様々な業種にサービスを提供しており、業界に強い人も非常にニーズが高いでしょう。
決してITに詳しく無くても、金融業界には詳しい、製造業には詳しいなど業界に特化したスキルを持っている人は重宝されます。
特に営業の場合、自分の詳しい業界を攻めたいと思っている企業を狙うと採用確率が高いでしょう。
未経験からのIT営業についてはこちらを参照
営業特化エージェントで情報収集
今どの企業が、どんな業界出身者を求めているのかなどは、その都度変わるので最新情報は転職エージェントから聞き出しましょう。
転職エージェントは企業側からお金を取るビジネスモデルなので、転職者側の利用は完全無料です。
無料で転職を全力サポートしてくれるのですから、これを使い倒さない理由はありません。
営業以外も聞くなら大手がおすすめ
まとめ
会社勤めをしていると、自分を語るスキルを発揮する場が少なく、転職の時に思い知らされます。
いつもの職場では、皆あなたが何をする人か、どんな人かを分かってくれています。
ところが、一歩外へ出るとあなたのスキルはとても分かりにくいのです。
自分を語る練習をして、改めて自分の市場価値を見直してみてはいかがでしょうか。